中国杯、男子
昨夜ブログを書こうかと思いましたが、
激昂の感情で公共の場に言葉をぶつけてしまいそうだったので落ち着く為に一晩寝てから、と思いました。

帰宅して、ちょうど6分間練習から観ることが出来ました。

あの状況でも
選手というのは“出たい”と思うはずです。
ここまで試合に合わせて練習を重ねてきた。逆算しての調整もしてきた。
GPFへの思いもある。
会場に足を運んだファン、世界でTVで観ているファンへの思いもあるでしょう。
今現在試合の場に居る。
棄権するのは何より嫌でしょう。
ハンヤン君には自国開催という重責もあったはずです。
どんなスポーツでも、棄権する選手を見る時が辛い。
試合前に闘えないという決断は一番辛い。

意識があれば、どうしたって“出たい!”と思うはずです。
ああいう時には痛みも感じないことも多いですし。

だからこそ、本人以外の冷静な判断が絶対に必要です。

昨日は二人共に、確実に棄権の必要があった。
誰が見ても解る状況でした。
とにかく早く対応、処置して欲しかったです。
たとえその場で誰かが大丈夫と見たとしても、後々本当に大丈夫と言えるのか?
たとえその場で大丈夫でも、スケートの性質上どんな転倒をするか分からないですし、多くの方が仰っている様に脳震盪を起こした後に揺する事になるのは危険過ぎます。

それでも“本人の意思”という極めて危ない成り行きで強行されてしまいました。

こんなにも「せめて早く4分半が終わってくれ~!」と思った事はかつて無いです。

他の4人の選手への影響も明らかでした。
あの状況下で、ルーティーンが乱れた事は当然、精神的に受けた衝撃の大きさは計り知れないです。
優勝して、自分の演技の失敗という理由以外で喜べないのも辛くて仕方ないですね。

そしてこの状況で考慮すべきは
ジャッジではない!
選手生命、いや、選手の生命を最大優先で考慮すべきです。
点数以前の問題。

選手は皆、人間。
選手には、これからの人生の方が長い。
試合という点でも、これから先の全ての方が重要。
今回の事故で二人が後々苦しむ事になる方がずっとずっと大変な問題。
その時に「本人がどうしても出ると言ったから」では絶対にいけない。

練習のあり方を含め、何よりも生命に対する安全性のルールを明確化する改革が急務
です。

一緒に観ていた家族が「羽生君のお母さんみたいな気持ちになった」と言った。
人としてそう。
当たり前だと思った。

今は
羽生君とハンヤン君の身体の無事をひたすら願うばかりです。