昨日。
久しぶりの友人と会いました。
彼女には、付き合い始めて4ヶ月の恋人がいて。
彼女の恋人には、別れた奥様との間に2人の子供がいます。(彼が引き取ってるんです。)
付き合い始めたことと、半同棲の生活を送っていることは、
メールで知らされていた。
でも今日、会って初めて、彼との話を聞きました。
なんていうか。
『凄い!』
って。その言葉しか出てこなかった。
彼の子供たちのことを話す彼女は、
本当に楽しそうで、嬉しそうで、
今までで一番、優しい顔をしていて。
彼女の携帯電話には、
撮り溜めた子供たちの写真やムービーが溢れていた。
次から次へとそれを私に見せる彼女の様子は、
母親そのもののように思えた。
来月、彼女は自分のお家を引き払って、
本格的に彼ら家族と暮らし始めるそうなのだけれど。
彼や、子供たちとの未来に、
「不安だとか、躊躇する気持ちなんて1ミリもない」
と潔く笑った。
凄いなぁ・・・。
あたしには無理だ。
絶対無理だ。
どんなに愛した人でも、
・・・愛した人なら尚更、
他の女の人が産んだ子供を愛せる自信なんて全然ない。
もし受け入れることが出来たとしても、
相当悩む。
心の中に、複雑な想いをたくさん抱えながらの決断になると思う。
それを彼女は、
「『他の女が産んだ子供』なんていうふうに感じたことは一度もない」
とキッパリ言えちゃうんだもんなぁ。
あたしは妙に感動してしまって。
帰りにね、
松屋の本屋さんで絵本を見ていたんだけど、
あたし、もともと本も絵本も大好きで、
自分でもたくさん持っていて、
彼女も似た感性の持ち主で、
2人で座り込んで、夢中になりながら絵本を読みあさった。
絵本ってさ、
もちろん子供の頃も大好きで、
たくさん読んできたけどさ、
大人になって読むと、意外と深くて、
けっこう泣けちゃったりとかするんだよね。
私たちは、1冊ずつ、お気に入りの絵本を購入しました。
私が選んだのは、
クマの子供が、お父さんクマに4つの季節を教えてもらう、とても可愛いお話。
別れ際、
私は、その絵本を彼女にプレゼントしました。
今日一日、
彼女の、彼や子供たちに対する愛情に触れて、
「母親じゃない私が、この子たちを育てていいのいかな。
私に何が出来るんだろう。」
って、悩みながらも頑張る彼女に、
『力になりたい』ってほど大げさな感情ではなく、
ただ、
なんか、素直な気持ちで、「この絵本を、子供たちに読んであげてほしい」って思ったんだ。
彼女は、改札口の前で大泣きしてくれた(笑)
別れたあとにメールが来て、
『誰に言われる「頑張って」や「大丈夫」より、
差し出された絵本の重さに励まされたよ。
何度も何度も、読んであげようと思います。
ありがとう。』
って、言ってくれた。
そんなに喜んでもらえて、こちらのほうが「ありがとう」でした。
しかし人はわからんねぇ。
この前まで、「起業したい!」って言ってた女が、
突然、2人の子供の母になろうとしてるんだから。
(悪い意味ではなくてね。人生何が起こるかわかんないってこと。)
私の心は、どこにいくんだろう。