彼の家族で居場所を確認できるアプリを検討しているらしい。
決定した場合は、もう会えなくなる。
先日、久しぶりに会えた。
インドカレーのお店で、いっぱいしゃべって食べた。
満席のため、案内された席は、となりのテーブルとの間に低い壁はあるものの、完全に顔が見え、話もできる。
実際隣のテーブルの人の方が、彼の声より大きかった。
相席と変わりない。
それでも積もる話があり、楽しいひと時だった。
他に誰もいない。時間を作って話たい、逢いたいと思う人は。
たった一人の貴重な人とであっても、こういう時間もいけない事で、家族に知られては困ること。
ふたりが無理して別れようとしなくとも、じわじわと周りから圧力がかかり、離れざるを得なくなる。
ケータイもない時代は、相手を信じて、約束した時間に、約束した場所へ。変更もできない。
そんなころに戻りたい。
でも、そのころはメールがないから、年賀状交換のままの関係でいただろうな。
昔の小説に出てくるような恋愛の形は今や現実にはありえない。
他人事のように、私たちの行方を観察している私がいる。
彼は家族と、私はひとりで生きて行くんだな。




