今日は、速読によって脳力を開発する理由・理論について、書いてみたいと思います。

これから書くことは、川村先生が研修中におっしゃられていたことです。


私が勝手に考えたものではありませんので、ご安心を(笑)。




人間の感覚は視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つ、五感で構成されています。

人間はこの五感によって情報を収集します。

このうち、視覚による情報収集が全体の83%にまでのぼります。


そこで川村先生は、人間が行う情報の収集のほとんどをおこなう「見る」に注目しました。

つまり、目で「見る」機能を高めてみましょう、ということになったのです。



次に、人間の脳のお話をします。

人間の脳の中では情報の処理が行われています。

例えば、情報の伝達、情報の統合、情報の整理、認知、情報の記憶が脳の中での情報処理に当ります。。

人間の脳の中では、さまざまな種類の情報処理が毎日毎日、くりかえして行われているわけです。

そして、思考、理解、記憶、感性、反射などの情報処理機能には外部からの刺激、

特に視覚から入ってくる情報に順応するという特性があるそうです。


わかりやすくいうと、視覚の能力が上昇すると、他の機能の能力も上がるということです。

これを「脳の可塑性」と呼びます。(可塑性とは、順応して変化するという意味です)


川村先生は、「脳の可塑性」を利用して「見る」以外の能力もあげようと考えられました。

つまり、飛躍的に向上した「見る」という機能に、

他の機能(思考、理解、記憶、感性、反射)が追いつこうとする特性を用いることで、

他の機能も高めることができるのではないか、と考えたわけです。



川村先生はこの仮説を実際に実験し、実証したそうです。


以上のお話しから、お察しできると思いますが、


川村式脳力開発のでは、最初に「見る」の能力を上げ、

次に思考、理解、記憶などの能力も上げる、ということになります。


これが川村式脳力開発、速脳速読の基本的な考え方です。