前回、難関校や難関試験は事務処理能力の高い人間が合格しやすいというお話しをしました。


じゃあ、どうやって事務処理能力を上げるのか?


その点について書いていきたいと思います。


事務処理能力は、知識の量×読書の能力で決まると川村先生はおっしゃいます。

つまり、知識の量がいくらあっても、読書の能力、つまり、読むスピードが遅ければ、事務処理能力は上がりません。

実際、難関校や難関試験では、実力があるのにもかかわらず、不合格となる理由の多くが「時間不足」だそうです。

受験対策においても、知識のことは意識が向くのですが、読むスピードについてあまり意識されていません。

時間不足は知識不足が原因と一般的にいわれているからです。



ですが、現実はどうやら違うようです。



つまり、知識の量としては合格レベルとして十分であっても、読むスピードが合格レベルに至っていないために不合格となっています。

そして、読むスピードは訓練であがるものです。

ですから、受験対策をする上で、勉強のほかに、読むスピードを上げるということを意識してみてください。

その読むスピードを上げるのに、速読の技術はお役に立つと思います。



ちなみに、小話ですが、私は大学受験の時、非常に苦労した経験があります。



このお話を聞いて最初に、自分の予備校時代を思い出しました。

時間不足に非常に悩まされていたからです。

そして、川村先生のお話を聞いて、納得しました。

私は、読むスピードが格段に遅かったからです。

また、自分より知識が無い人が合格していった理由もわかりました。

知識が私より無くても、時間不足に陥ることなく、満遍なく解くことができたからです。



中学・高校時代に川村先生とお会いしていれば、大学受験やそれ以降でこんなに苦労することも無かっただろうな、と思います。