Ninaとスノボと私 | 出会イノ妄想

Ninaとスノボと私

昨日、年末はスノボに行っていたと嘘をつき


あたかもスノーボーダーのような大ジャンプ写真をネットで拾ってきて掲載したわけですが



実はNinaも1度だけスノボ経験があります。





あれはNinaが21歳の頃・・・






当時メグミがバリバリのスノーボダーの彼氏と付き合っておりまして


メグミはその年から年に何回も彼氏とスノーボードへと行っておりました。



ある日、Ninaとメグミと彼氏と共通の男友達と4人で飲んでおり


そこで話しはスノーボードへ


当時メグミはめきめきと上達中で、スノボにのめり込んでました。



そこで共通の男友達がスノボ経験は無いもののぜひ一度行ってみたいと寝言を言い出しはじめ


完全にスノボ初体験フラグが立ってしまったのです(汗)




必死に抵抗しました




でも男友達に嘆願され泣く泣くNinaも行くハメに・・・



だってNinaが行かないとね、スノボカップルに初心者男1人という惨劇が起きてしまうため


仕方なしに人生初スノボです(涙)







前夜夜から車に乗って出発し



早朝に辿りつくと一面の銀世界



もうね、寒いの。本来雪なんてどうやって避けるかを考えるべきものなのに、あえて雪積もってるとこ行くその精神がまず理解できない。




道具一式をレンタルし、早速ゲレンデへ


スノボ初体験どころかゲレンデ初体験なNina。


そんなNinaの精神を支えるのは


「スノボができるとモテるらしい」という都市伝説のみ


まぁね、メグミができるぐらいならNinaにも余裕だろうと。


ここは1日でサクっと上達してモテモテになってやろうと。


なんなら夕方くらいにはロマンスの神様が白く輝くこの銀世界に出会いのチャンスなんぞをくれるのではないかと。




邪な気持ちのみで軽い気持ちでなんなら余裕で滑りだしたのですが








ナメてたよね。





なんつーの?雪ナメてた。


いや、もう慣性つーの?根本の物理学的なとこナメてた。






まずね、滑るよね。


いや当たり前なんだけど滑るよね。


本来雪ってね、滑って転んで怪我しないように全力で予防するものじゃない?


そこをね、あえて滑りやすいモノで滑ろうってんだかそりゃ滑るよね。


つか滑りすぎね。立てない。



んでね、人間てね、進化の過程で神様がいろいろ考えた末に今の二足歩行になってるのね


それをね、あえてひとつの板に両足くくりつけて雪の上滑るとかね


よく考えたら罰ゲーム臭が拭えないよね。


これ江戸時代とかなら市中引き回し、島流しの横あたりにひっそりと「雪上拘束滑り」とかで罪名ついててもおかしくないよね。






いきなり完全に心折れました。





その一番の原因はね



Ninaがやっとの事で生まれたての小鹿のように雪の上に立てるようになった頃にはね


同じ初心者の男友達はもうターンとかしてた。


なんならちょっと専門用語とか使いはじめてた。





この友達は中高通じて陸上部でかなりの成績収めてる優秀なスポーツマンなんですよ。


市で記録出しちゃうぐらいの爽やか青春野郎。


そんな青春野郎がNinaが小鹿のモノマネしてる最中に一瞬でスノーボーダーの仲間入り果たしてる。


可愛い彼女いるくせにさらにモテようともくろんでやがる。






そりゃね、敵いませんよ




この友達が青春という名のトラックで汗を流してスポーツに勤しんでいた頃


Ninaはファミコンのハイパーオリンピックの専用コントローラーを10円玉で高速でこすって世界新記録を出してたわけですから。


そりゃ敵いません。二次元で100mを6秒台とかで走ったとこで敵いません。




もう一瞬で経験者3人対ド素人1人の状況に。






そんな最中、メグミの彼氏が『滑りながら覚えたほうが上達するよ』とか言い出したからさぁ大変。


一人でリフトも乗れないのにいきなり上級者コースへ行くハメに。




リフト降りるときとかね、彼氏に支えられながら


てゆーかもはや彼氏にしがみつきながら


ぱっと見、アッチ方面のラブラブカップルかってぐらいの状態でなんとか頂上に。






そこから今だに忘れられない地獄がはじまりました。







滑るのはね、まだいい。


そりゃね、急傾斜の雪の上に板に乗ってるわけですから当たり前のように滑ります。


それが慣性の法則だから疑いようもなく当りまえのように滑る。


てゆーか乗ってるのがNinaじゃなくても猿でも馬でも鹿でもなんなら野菜が乗ってたって滑るわけですよ。









問題はね、止まれない。





どんだけ止まり方教わっても止まれない




『こうね、エッジをね・・・』


とか同じ初心者のはずの友達が教えだすほど止まれない。


エッジとやらが頭では理解できてもマイバディーがそれを体現してくれない。





止まれないって事は減速もできないって事なんですよ。



この急傾斜、てゆーかほぼ崖みたいなとこをね、止まれない、減速できないド初心者が滑るワケですよ。



若いって怖いね。






滑り出すと減速できないもんだからどんどん加速する。


腰が引けて後ろに重心がくるからもはや超加速。


そのスピードたるやメグミと友達以上でセミプロ級の彼氏と同等レベル。




そしてね、スピードが出るとね、曲がれないのよ(鬼汗)





もの凄いスピードでどんどんコースの外へ向かうよね


上級者コースともなるとね、コースの端がね、あからさまに危険。


命を落とすか戻ってこれない未来予想図が安易に想像できる。


いつも身振り手振りで5回手を振りト・メ・テ・ク・レのサイン。






そうです





止まるには転ぶしかないんです。






そんな高速から転ぶとなるとね、転ぶってゆーより軽い事故です。


毎回止まるたびに軽自動車にひかれたんじゃないかってぐらいの衝撃が全身を駆け抜ける。


マンガでよくある雪の上を転がって雪だるまになる実写版。


あと一歩でNinaだるま。





そんな事故をね、頂上から下までそこかしこで起こしながらゲレンデを転がり降りる。








遊びに行っただけなのに





スポーツしてきただけなのに








翌日病院に行ったら全治10日って言われたよね。









今だにいろんな人からたまに誘われたりもするんですがね



身体能力ピークな21歳でできなかった事が40手前でできるわけないよね。



むしろ21歳だったから死なずに済んだってとこあるよね。









ロマンスの神様より本物の神様に先に会いそうなんでもうゲレンデには行きません。