「何だよこの日記、全然エロくないのにアダルトカテに書いてんじゃねーよ!

舌打ちしながら下ろしていたパンツを履き直し、置いてたティッシュ箱を片付ける
ここにはそんな方はいらっしゃらないとは思います笑
もしいるとすれば、おまん…までの書き出しだけで続きの文章を予測変換可能な高性能AI的頭脳をお持ちの方ですので、今すぐこのアプリを閉じて、特異な才能をオープンソース化提供することで機械学習の普及推進に手を差し伸べるべき人材です笑
ただ今回出会った彼女は、これまでの方々より少し性的倒錯が強めの方でしたので、産前産後や基礎疾患のある方には刺激が強い為、使用上の注意を守り、用法用量をご確認の上、安全にご使用下さい笑

汗ばむ陽気の午後、やや季節感のずれた全身黒の長袖のコーデで現れた、人より頭一つ分低い彼女
ふと腕を伸ばした時に袖の隙間から見える華奢な左手首には、ご自身で彫られたアディダスのブランドロゴが個性的でオシャンティ♪
泣き腫らしたような赤い目元に、下瞼からはみ出した太めのアイライン、血色の無い肌に際立つ真っ赤なリップは黄色い救急車がよく似合いそう笑
コンセプトは「病みカワイイ♡」らしい

本当にそんなのが流行ってるんでしょうか?笑

メイクや衣装よりも裸に価値を置く、間違った意味で内面重視の私には、地雷系メイクも量産型メイクも、インスタ女子が上げる昨日食べた料理画像ほどどーでもいい笑

部屋に入るやいなや、脱がす喜びも無いまま彼女自ら全裸になると、持参の鞄をゴソゴソしだし、取り出したヨレヨレのキャミとシワだらけのブラウス、タイトなミニに着替えだす
「これ、破れてもいい服だから…」
タイツは破りやすさを考慮した薄めのデニールで、私への配慮も怠らない笑
まさかメーカーもそのようなニーズがあるとは思わず、間違ったベクトルで今日も企画会議を行い、問題解決の緒は見出だせないままだろう
「結束バンドはね、そうするんじゃなくて、まず左右手首に1つずつしてね、それからもう一つで結ぶんだよ」
そんなこともわからないのとばかりに諭される逆羞恥プレイ
「私が謝っても遮ってビンタ。常に髪は掴んだままで、とにかく傷になったり出血しない程度で乱暴に扱ってほしいの」
綿密なOJT研修を終えた新入社員の私は、クライアントの要望に応えるべく、適宜持参した鞄をあさり、装備変更による属性ダメージのバフ効果を狙う笑
本気かと思える涙でぐちゃぐちゃに崩れた化粧、喉奥まで入れられてえずきながら咳き込む姿にドン引きの私に飛ぶ叱咤激励の言葉
一方的に満足し、そそくさとお片付けする彼女の骨張った小さな背中を、休日出勤の上にサービス残業を課せられ疲弊したサラリーマンの気持ちで眺める
自分の本質がドSではない事に気がついた貴重な一日でした笑