自身の年齢が大台に乗った途端、普段メインで使ってるマッチングアプリでの返信率が激減しました笑
おおよそ9割減!
この危機的状況を打破すべく、連日連夜役員会議を重ねるが、加齢という壁は高く、意識改革や企業努力では太刀打ちいかず、シェア(女子達)競合他社(男子達)に奪われていくのを茫然と眺める日々が続く
しかし、コロナ禍でも業績を伸ばし、増収増益で爆進する企業は、全体の3割にものぼるという
マイナスを逆手に取りプラスに転じるその発想転換は学ぶべきものである
そこで弊社も抜本的改革に着手
年齢確認のない某マッチングアプリで、年齢をごまかして登録してみた笑

しかしそこは魑魅魍魎が跋扈する伏魔殿!
なりすましの外国人、パパ活女子や援デリ業者を掻き分け、ようやく一筋の光を見つける
いやーいたんですね、一般の人♪笑
正直胡散臭いアプリとしか思ってませんでした
でもこれでハピ○でもちゃんと出会えるということが検証されました!
おめでとうございます、ハ○メの運営さん!笑

そんな記念すべき○ピメ女子と、ピックアップをきっかけに知り合い、およそ1ヶ月もの間、無農薬栽培農家が手塩にかけて大切な野菜を育てるかの如く、時間と愛情を注ぎ、信頼を積み上げてまいりました笑

「会うのは来月でも良い?」

出会いはタイミングを信条としてる私にとって、月初にその台詞は辛い
Hit the iron while it's hot
何とか時期を早めようと説得にかかる私も納得の理由を静かに語る彼女

「もうすぐ入院するの…」

そうか!彼女は病弱で薄幸の美少女!
病室から見える木の最後の一葉
オー・ヘンリーの人生模様が頭に浮かぶ
入院中の彼女を少しでも不安にさせないよう、病気を連想させない他愛も無いメッセージを、来る日も来る日も送り続けた

そして昨日、退院し日常生活に戻って一段落した彼女と、華金で活気あふれる梅田の某百貨店前でようやく出会いが実現した
黒のブラウスにデニムを合わせた彼女は、心配をよそに健康体そのものに映る
いや、むしろ健康がかなり優良な大相撲五月場所前頭筆頭といった感じ
プロフには普通体型とあったが、おそらく登録した時はそうであって、数年間更新されていないだけかも知れないので、デブ界の細みと前向きに捉えるパワーオブポジティブシンキングな私♪

酒の呑み過ぎで検査入院していた彼女の肝臓はすっかり元の数値に戻ったらしく、快気祝いよろしく空のジョッキを次々と量産していく
プロ仕様の某ホームセンターでレジ係をしており、土建屋の客相手にいかに逞しく接客をしてるかを説きながら、揚げ物を貪欲にかき込んでいく姿は、今場所の千秋楽での活躍を期待させる
色白で華奢、どことなく悲しげな瞳の病弱な美少女の幻想は、大関の張り手でナノ単位まで打ち砕かれていく

酒焼けした声でおかわりを頼む朝青龍似の彼女の目が妖しく光り、隣に座る私の膝に置かれていた手がジワジワと鼠径部に近づく笑
ふと見ると、もう一方の手で自身を触って分厚いはずのデニム生地に小さな染みを作ってた
若者で賑わう満席の店内で…

「そろそろ、お店出よっか♪」

その言葉に貞操の危機を感じて、慌てておかわりの酒を注文する
こ、ここ今夜は呑みたい気分なんだよね!
その都度おかわりを頼むことで、押出しを狙う横綱をかろうじて往なす、手に汗握る攻防戦
店を出るや否や終電を理由にあいさつもそこそこ走り出す
決まり手は不戦敗

呑み帰りの人でごった返す終電の中で、独り安堵のため息をつきながら、ふと思い出す
そう言えば今夜は13日…
や、やっぱりね!
「13日の金曜日は恐ろしい」
そんなキャッチフレーズが昔ありましたね笑