※トー横キッズをテーマにした詩です。
野良猫のわたしは
微かな希望を抱きしめて
ここにたどり着いた
骨の髄まで冷やすような無数の瞳にさらされて
何とはなしにナカマたちと俯いてる
どこから来たかはわからない
だけど似たところがあるんだ
わたしとおんなじ眼をしてる
ああ あの猫 どこかへいく
目が笑ってない人形とともに
おうちに帰りなさいと連呼するロボット
帰っても何にも無い
明日という居場所さえも
ああ あの猫 消えてしまった
気付いたとしても何もできない
叫んだとしても何もできやしない
この喧騒と無関心の人形たちの前では
野良猫はロックが歌えない
朝日が来るのを待って
そしてどこかへ行く
でもここへ戻るのだろう