「HERO.27~旗揚げ11周年記念大会~」
2月20日(土)東京・新木場1stRING(17時半開始) 観衆未発表
リッキー・フジ&大和ヒロシの千葉出身コンビが友龍(聾レスラー)&ワイルド・ベアー(withワイルド・バニー)のHERO軍を破って、WBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座を奪取した。
友龍とベアーはもともとHERO正規軍とワイルド軍で敵対関係にあったが、ワイルド軍の窮地に軍団の枠を越えて合体し、昨年2月23日、新木場での「旗揚げ10周年記念大会」で同王座に就き、1年間ベルトを保持してきたが、リッキー&大和の実力者コンビの前に屈した。
序盤はベアーとリッキーのグラウンドでのレスリングの攻防でスタート。
友龍は大和にチョップ、串刺しラリアット、DDT、逆エビ固めと怒涛の攻め。
大和は投げ捨てジャーマンで友龍に反撃すると、友龍はジャンピング・ラリアットで応戦。
ベアーはネックブリーカー、フロント・スープレックスをリッキーに繰り出すもカウントは2。
リッキー組は友龍とベアーを衝突させると、ダブルのカミカゼを見舞った。
自軍の窮地にセコンドのバニーがエプロンに上がって抗議すると、レフェリーの隙を突いて、リッキーがベアーに急所蹴り。
その後、9999へとつなぎ、リッキーが3カウントを奪い、王座が移動した。
リッキーは「WBCタッグベルト獲ることができました。
どんどん防衛しておもしろくしていく。
秋山(準)さん、武藤(敬司)さんがベルトを獲って、俺も50代。がんばります」とマイク。
大和は「我々WBCのベルトを獲ることができました。リッキーさんはこれからプロレス界を50代で熱くしてくれると思います。アラフォーの大和は負けないよう、プロレス界を盛り上げていきます」とアピール。
ここで、この日、試合が組まれていなかった洞口義浩がリングに上がり、「自分にも挑戦させてください」と挑戦を表明し、パートナーにはグッズ売店にいた松田慶三を指名。松田は「急に指名されたんですけど、俺たちの挑戦受けてください」と迫った。
思わぬ挑戦者組の出現に、リッキーは「5月29日(新木場)、空いてるかどうか確認して返事する。第一候補として、ここを優先する。大和、防衛回数伸ばせるな。HEROで突き進んでいこう!」と条件付きで受諾。
そんななか、加藤茂郎、千葉智紹のダークソウルが登場し、加藤が「その前に今日の俺たちの試合、挑戦者決定戦じゃないのか?」と異議申し立て。
この日、当初はガッツ石島&マスクドミステリーの真GUTS軍とダークソウルによるWBCタッグ王座次期挑戦者決定戦が行われる予定だったが、ガッツの負傷欠場により流れてしまった経緯があるのだ。
GPSプロモーション・豊島修二会長は「今日の試合はノーカウント。あなたたちは(Growthの)11月20日(浅草花劇場)に負けたでしょう」と言うと、怒った千葉が豊島会長に暴行をはたらいた。
ここで、ガッツ、ミステリー、瀧澤晃頼の真GUTS軍が現れ、豊島会長を救出。
ガッツは「俺たちの豊島に手を出すな。豊島に手を出していいのは俺たちだけ。豊島は俺が守る。ベルトはもともと俺たちのモノ」と主張するも、豊島会長は「欠場中に乱入した人には挑戦させない」と拒否。
収拾つかない状況に豊島会長は「次(5・29)は洞口、松田で!」と認め、ダークソウルと真GUTS軍には「5月29日に中止になった試合やって決着つけて上がってきて」として、5・29新木場での挑戦者決定戦を命じた。
バックステージで王座から陥落した友龍は「今日の相手は強すぎて防衛できなくて残念です。次は新しいパートナーを見つけて再挑戦したいです」と、パートナーを変えての出直しを誓った。
ベアーは「友龍とは別の道で、闘った方がいい。自分もパートナーを探して、(病気療養中のワイルド)シューターが帰ってくるまで、シングルプレイヤーでやってもいいし。バニーがいるからワイルド軍は守ります。ベルトを落としたことで楽になりました」とコメント。
次大会5・29新木場は“朋友”故ワイルド・セブンさんの3周忌追悼興行となるが、ベアーは「集まれるワイルド軍、セブンにゆかりある方々に集まっていただければいい。HEROを盛り上げていくけど、ワイルド軍を表に出せるよう、シューターが帰ってくるまで潰さない!」とワイルド軍での活動にこだわりをみせた。