京都府警の元巡査部長による連続射殺事件をヒントに、ロックシンガーの内田裕也が『水のないプール』に続いて企画を担当した。脚本は内田と崔洋一の共同執筆で崔の監督デビュー作となる。
妻に離婚された現職の警察官が転落する過程を描く。
タイトルの由来は、「ある時ふっと気が付くと、壁にモスキート(蚊)をつぶした小さな血痕が付いていた。自分の血なんですけどね。僕はロックンロールのナントカなんて呼ばれてるけど、現実には、大きな宇宙の中のちっぽけなモスキートみたいなものにすぎない───、でも人は刺せるよ、というふうな、それがテーマなんです。」
以上、Wikipediaより。
内田裕也の傑作三部作の中で一番好きなのがコレですね。
数年に一回はどうしても観たくなるので未だに観ますね。
これも、前回書いた『水のないプール』同様、実際の事件を基にされてます。
長い人生、生きていく中でほんの些細なキッカケ(最初は)の出来事が、やがて大きくなり
堕落し、追い詰められ、自暴自棄になり、転落してゆくさまが描かれてますが
誰にでも起こりうる事で、この映画が公開された80年代だけの事ではなく2010年代の現在でも
同様の事件・犯罪なんかはわりとしょっちゅう起きてると思います。
今までもブログに何度か書いてますが、80年代はとにかくヌルイ時代で、
映画も音楽もTVも、結構なやりたい放題な時代だったのです。
当時の作品のほとんどが、今はまず放送出来ないでしょう。
その最たる象徴(放送禁止用語最高峰ワード)がこの映画にはあります。観た人にしか分からないし、
ここで書いても削除対象になりかねないので書きませんが、映画の劇中、活字と言葉(祐也のセリフ)で
二回も出てきます。
祐也の娘役で小泉今日子が出演してますが、キョンキョンは当時トップアイドルだったのに
よくぞ、こんなエログロ映画に出演(もしくは出演を許可した事務所)を決断したなーと不思議に思います
人間(とりわけ男性の場合)前後左右、どこにも向けないぐらい精神が本当に追い詰められると
死(自殺)を選ぶか、犯罪に走るか、ほぼ二択しかないのかもしれません。
そして、意識してかせずか、ある日突然キレるのです。そうなるともう人生の修復は不可能です。
この映画でもキレるシーンがありますが、その際の演出が好きですね。
やはり、忍耐力も精神力も、女性の方が圧倒的に強いですね。
男が女より強いのは腕力だけです。なんともバカげてます。
因みに、この映画も水のないプール同様、不気味な音楽とひたすら暗い主人公と似てる部分が
ありますが、そうゆう役が裕也には本当によく合うと思わずにはいられません。
でもって、水のないプール同様、またしても中村れい子が祐也に犯されます。
ところでこの映画、今年、リバイバル上映されたみたいですね。知らんかったです。
その席での崔洋一監督と内田裕也です。見切れてますが祐也は車椅子なのでほぼ介護状態です・・・

