バスケットボールのはねる音が鳴り止まない体育館
今日もきっと帝光バスケ部は練習なのだろう
そう思いながら一人硬いアスファルトの上を歩く
少し前までずっと持っていたバスケットボール
今は触りたくも触れたくもない
あんなバスケはバスケじゃない
『黒子っちーーーー!!!』
後ろからうるさい足音と共に金髪の美青年が駆けてきた
廊下の女子生徒が全員彼をみる
『うるさいです。黄瀬君』
バスケ部をやめてからも黄瀬君とだけは話していた
少し話しづらくなってしまったけれど
『ひどいっすよ~ 今日部活も仕事もoffだから一緒にマジバ行こうっす』
彼は眩しい笑顔でそういった
どうやら話しづらくなったのは僕だけらしい
『今日は金欠でシェイク買うお金がないのでやめときます』
二人きりになるのは怖い
『えー、じゃぁ俺んち来てくれないっすか?』
『そういう言葉は同姓には使わないほうがいいですよ。変な勘違いされます』
僕はわざと話をそらす
早くミスディレクションでどこかに行ってもよかったが
それだとドンドン気まずくなる
気まずさを感じるのが僕だけでもそれは嫌だった
『んもー、黒子っち俺のこと嫌いなんスか?』
彼の質問になんと答えたらいいかわからなかった
確かに黄瀬君のことは好きだし
普通の好き以上なことくらい自分でわかってる
でも今の黄瀬君のバスケは
嫌いで
嫌で
苦しくて
『黒子っち』
『はい……?』
取りあえず返事をする
『ちょっとこっち来るっス』
そう言うと彼は僕の腕を引っ張って歩き出した
痛いほど強く握り締めてくれるその手が今はどうしようもなく心に刺さった
彼は学校の裏庭まで来るとやっと腕を話してくれた
『黄瀬君痛かったです』
『あぁ!!黒子っちごめんッス 腕赤くなっちゃって……』
『違う!!』
自分が思ったより大きな声がでてびっくりした
彼も同様に驚いたようで長いまつげをパチパチさせていた
少しの沈黙のあと僕はやっと重たい口を開けた
『黄瀬君、僕は君達が嫌いです。キセキの世代なんて嫌いです』
彼の目をグッと睨みながらそう言った
そうすると彼は一回目を閉じてからゆっくりと言った
『そうっすか。やっぱ俺は片思いだったんっスね』
『……』
何も答えられなかった
今本当に黄瀬君のことが好きなのかわからなかった
安直な答えなんて言いたくない
だから何も言えなかった
何も言えない僕のことをほっておいて黄瀬君は続けた
『短い間だけど一緒にいられてよかったっス
黒子君』
彼の言葉を重く感じた
黒子君
もう彼にとって僕は
嫌だ
僕は黄瀬君と
『一緒にいたい』
そう言った時にはもう黄瀬君はどこにもいなかった
最後はもうアレさ
めんどくさくな←
意味不明でごめんなさい