ポチャン……ポチャン
定期的に水の落ちる音がする
水色のまつげををゆっくりと開けると
廃墟が見えた
緑に侵食された廃墟の中から見る外の眺めは少し神秘的だった
どこか見たことのある眺めだが思い出せない
なんでこんなところに一人でいるんだと思っていた
取りあえず腰をあげようと力を入れるが上手いようにできない
2、3度チャレンジしたがどうも下半身に力が入らない
少しだけ腰が浮くだけだった
はぁーっと疲れて息を立てた
座ったままでも見出しだみは整えられるだろうとYシャツに手をかけた時やっと気付いた
紅い痕
あぁ、僕赤司君に……
無理やりではあったが
嫌ではなかった
こんなこと赤司君には言えないが
自分が何をしたかハッキリとしたら自然と腰を上げれた
赤司君はどこかとあたりを見回すがどこにもいない
いつも自分をみているあの紅い瞳
自分にツケラレタ紅い痕とお揃いのあの瞳
退部すると言っただけなのに何故ここまで彼がするのか理解不能だった
好きだ
なんて一言も言ってくれなかったし
あの紅い瞳はそんなことではなく
むしろ羨ましいの感情だったのかもしれない
でも何故?
ソソクサと歩きながら見出しを整える
コツンコツン
という自分の足音だけが聴こえる
今確かに僕は踏み出した
みんなを変えるための一歩を
そして紅い彼との歪なカンケイの一歩を
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ごほん
はい。赤黒好きなんでこうなります
赤司様まじ変態な位が好きです
解説として
赤司君は黒子に憧れてます
楽しいバスケにというか
友情っていうか
青峰と黒子の関係
黄瀬と黒子の関係
とかに
なのでこういうのなんですね
暗示伝わればいいな_(:3 」∠)_
