恋をしなくてもいいんだと、分かったとき、ものすごく安心した。

それまでは「恋愛感情がないなんてことはない」と自分自身が思っていたから、何を試しても恋愛感情を感じられないことはすごく不満だった。
自分はのろまなのか、心理的な問題があるのではないかという劣等感が続いた。恋愛を試しては失敗するたび、相手の時間や労力を奪っているんだという後ろめたさも募っていった。

「恋愛感情がないなんてことはない」という間違った認識を、私も私の周りの人も持っていた。
「恋愛感情がないと言うけど、恋愛感情がないなんてことはないから大丈夫だよ!」という励ましや希望は循環論法で、かつブーメランだ。最後は自分が痛い目にあうのだ。