This Week No.1 Janet Jackson/Control (Remix)
これはコントロールについてのお話
私自身のコントロール
何を言うか 何をするか
今度はわたし自身に決めさせてもらうわ
わたしと同じくらい
楽しんでちょうだいね。
そんな一文ではじまるジャネット・ジャクソンのジャクソン家からの独立宣言と言える「Control」。彼女3枚目のアルバム・タイトル・ソングで、このアルバムからリリースされた4枚目のシングルだ。
この曲は、ジャム&ルイスお得意のミネアポリス・ファンク・ナンバーで、自身のシングル「What Have You Done for Me Lately」の一節を盛り込むなどのユーモアも忘れない。PVでは、彼女が昔ライヴを観て気に入っていたというザ・タイムのメンバーが集結。ジャム&ルイス、ジェリビーン・ジョンソン、ジェローム・ベントンをバックに嬉々として歌うジャネットが確認できる。個人的に何度観てもしびれるPVだ。余談だが、これをきっかけに(?)数年後、ザ・タイムは復活した。
シングルは、「Album version」、「A cappella」、「Design of a Decade US edit」、「7" edit」、「Extended mix」、「Dub version」、「Video mix」、「Video mix edit」、これだけのヴァージョンが制作された。Remixを手掛けたのは、のちにジャム&ルイスのスタジオ、フライト・タイム・スタジオのチーフ・エンジニアをつとめるスティーヴ・ホッジス。音数を極端に減らした構成は、12インチ・シングルが完全にDJツールであることを認識した仕上がりになっている。ちなみに12インチ・シングルを集めたミニ・アルバム『More Control』もリリースされている。
ジャム&ルイスという若きプロデューサーチームと組み制作。彼らのTR-808やDX-7、Mirageを使った、当時としてはかなりフューチャリスティックなエレクトロ・ファンク路線は、彼女のシンガー、ダンサーとしての才能をさらに開花させ、9曲収録のアルバムから6曲ものシングル・ヒットを生み、しまいにはグラミー賞にノミネートまでされた。このとき受賞を逃したことが次のアルバムへのステップのひとつになったことは間違いない。
Sampled:El Debarge/Real Love Gemini Motown 1989
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