元々私はタラの芽が好きで、昔はよく山菜取りに行っていた。

ただ、山菜というのは取ってはいけない場所があったり他の人と競争になったりして、そういうのが面倒になったので私は自分で育てることにした。

タラの芽はタラノキの新芽だが、正直木を育てるのは難しそうだったので同じウコギ科のウドを育てることにした。

林の縁などに自生しているので秋に種を採取する。花火のような花と種は独特なので判別はしやすい方だ。

種は冷蔵庫にそのまま保管して、春になったら液果を洗い流して水に漬けておく。

温度によるが2日~1か月くらいで根が出てくるので、発根したら土に植え替える。

ギボウシなどもそうだがこの方が土に直接種まきするより確実なので、私は失敗したくない種はこうする。

または店で食用として売っているものの根部をカットして土に埋めるだけでも増やせる。

根から容易に発芽するので根を切って株分けすれば大量に増やせる。

これは実生の株を掘り上げたもの。

ウドは乾燥に弱いので鉢植えの場合は注意する。野生の株は半日陰になる林の縁に自生していることが多い。地植えの場合土地が低くなる方の壁際か元水田のような粘土地に植えるといい。夏の直射日光で地上部が枯れることがあるが、秋になるとまた生えてくる。

右の写真の株は食用品の根から増やしたもの。

 

春に芽が出る前の株の上に枠を置いてその中にもみ殻などを入れ、軟白ウドを作る。

ウドの酢味噌和え。清涼感ある味わい。

切った茎は酢水に晒してあく抜きし変色を防ぐ。皮はきんぴらにする。先端の穂の部分は天ぷらなどにするとタラの芽に似た味でおいしい。