今 テレビなどのメディアで食後に歯を磨いてはいけないということが

言われるようになってきました。

テレビなどで 食事の後に歯を磨いてはいけないというのは 

食後は口腔内が酸性になり 歯が柔らかくなるので

そこで研磨剤を使うと 歯が削れてしまうということ....

酸性になる時間が30分 これは誰であっても 脱灰といって

おこることです。そしてその三倍の時間をかけて 再石灰化します。

その間に歯を削る研磨剤を使わないほうが良い

そんなの当たり前ですよね。ですから

食後2時間は歯磨き剤は使わないほうが良いのです。







以前から食後に歯を磨く時は歯磨き剤をつけないと言い続けていますが

問題は食後に歯を磨くことではなく 食後に歯磨き剤を使うことです。




そもそも食後に歯を磨く理由は一つもありません

しかし食後に歯を磨いてはいけないということでもない

何度でも言いますが 食後に研磨剤や発泡剤(特にラウリル硫酸ナトリウム)が

はいった歯磨き剤は使わないほうが良いです。



綺麗にしたかったら 水で磨く 唾液で磨くことが大切です。

口の中をいつも綺麗に保つという習慣は大切です。


何故 害のあるラウリル硫酸ナトリウムについてあまり言われないのか?

まだ食前であれば 口腔内に ラウリル硫酸ナトリウムが残ること

あまり考えられません。


我々がしたいのは プラークコントロール ようするに細菌のコントロール

実は良い細菌は残したいので フローラ(細菌叢)コントロールなんですね。

なんでもかんでも殺してしまうのではなく

清潔に保って 良い箘をそだてる

口の中を小川にすることです。綺麗にして環境を整える

決してドブ川を洗剤で洗うことではないんですね。



我々は唾液検査をしてpH検査を行い 唾液のpHが低い場合は

歯ブラシ習慣指導をして 緩衝能を上げていき

カリエスリスクを少なくしていきます。


大切なのは 口腔内の環境を整えることであって 

虫歯を削ったり 埋めたりすることじゃあないんです。



ただひたすらゴシゴシ食後に歯磨きをする 

それで虫歯ができるのであれば その生活習慣に

疑問をもつ必要があります。

歯医者はただ歯磨きを一生懸命しましょう なんて言うだけなんですね。

努力すれば良いと思っているのが 工夫が無い 

悪習慣を変えようとはしないのです。





それが悲しいことにpH検査をする歯科医院でも衛生士でも同じことを言うのです。

できればポリリンの歯磨き剤のようにラウリル硫酸ナトリウムや研磨剤が

入っていなく かつ 良く汚れが落ちる 歯磨き剤をつかって欲しい

そうでなければ 歯磨き剤の影響を残さない磨き方が必要になります。


歯を綺麗にするのには汚れている朝起きた時に

水で磨いて 少しだけ歯磨き剤をつけて 良く磨き

さらに水で磨いて 歯磨き剤の影響をすくなくする

食後は水だけで磨く そうでなければポリリンの歯磨き剤を使うということになります。

ポリリンの歯磨き剤であっても 

水で磨いて 少しだけ 少しだけ歯磨き剤をつけて 良く磨き

さらに水で磨くというのは変わりません。違いは 食後であっても

寝る前であっても使ってもかまわない ということだけです。



ラウリル硫酸ナトリウムは タンパク変性をおこし

口腔内のムチンを破壊し 粘膜のバリアーを無くし

炎症を助長します。 炎症で 口腔内のpHは下がり 

カリエスリスクが高くなり 酸蝕も起しやすくなります。

タンパク変性自体が炎症の原因にもなり

それだけでなく 粘膜から吸収されてしまうのです。



虫歯になりやすい人 歯周病の人は 歯磨き剤の使い方を気をつけてくださいね!