きっと彼等は昔、紳士や淑女などを乗せて街を走ったのだろう。
何故こんな姿になってしまったのかは分からないけれど、もう諦めてしまったのだろう。
窓はどちらも割れてしまっている。
片方に関してはもう全て無くなってしまっている。
至るところに錆があり、タイヤもパンクしている。
車としてはもう機能を果たせない彼等は、はたから見たらゴミにしか見えないかもしれない。
走ることも出来ないのに、場所ばかりとって、見た目も華やかさが皆無だ。
でも何故だろう。
彼等を見ていると落ち着く。
自分のものでもないのに愛着さえ沸いてくる始末だ。
とても可愛い。
触れた事もなければどんな声を出すかも分からない。
もっと言えば、触れたくもなければ、声も聞きたくない。
でも、彼等にはずっとそこに居て欲しい。
いつまでもわくわくさせて欲しい。
もう何度もドライブをした。
想像でしかないけれど。
きっと、皆が見るだろう。
でわでわ
次はロンドンに行こう。
あでゅー
