韓国へ移住した当時のことを忘れない様に、日記を付けたいと思います。


実際に入社してみると、Sエンジニアリングには20人程の日本人エンジニアが在籍していた。

基本的には日本の企業を定年退職したシニアエンジニアの方々。
自分の古巣の企業や、同業で日本TOP3の企業からももれなく転職されていた。

日本企業では定年退職されたエンジニアは嘱託で再雇用されるが、権限も収入も現役時より段違いに減少しまう。
年金受給者に限っては、収入が多いと受給出来る年金が減ってしまうため、勤務時間を調整しなくてはならない。

これでは日本で働き続けるモチベーションも保てるはずもない。

彼ら、先輩方々が口を揃えて言うのは、
どーやら、この国にはinnovationという、言葉が存在しない様だ。

EPCビジネスは、顧客から仕事を受注するわけだが、製品の生産プロセスはライセンサーが保有しており、ライセンサーの持つレシピを基に、設計、調達、建設、運転する。

欧米• 日本の後追い、下請けで仕事をしているうちは、自国の人件費の安いエンジニアを使い、ケンチャナヨ(大丈夫)精神のProject Executionで競争力を付けてきた。

しかし、事業規模の拡大に伴い、Projectの主契約者になり、前人未到の巨大プラントを手掛ける様になり、徐々にこれまでの勢いに陰りが見えてきた。

レシピに書かれていない問題が発生すると、もうお手上げだ。

もう優しく教えてくれる先生は居ない。

コピー&ペーストする設計が仕事をすることであると、信じて疑わず、問題に対して、真摯に向き合い、解法を導出する行為自体、未知の領域なのだ。
国全体がこの風潮なのである。

どーやら、韓国と欧米・日本の辞書では、エンジニアの定義が違う様だ。

実際、短大卒の一般職採用の女性も名刺に書かれたポジションはEngineerなのである。

もしかしたら、技術系企業に在籍している社員はもれなくエンジニアを名乗るもの、なのかもしれない。
韓国に至っては。

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