ポプラ社が小冊子を創刊した。創刊号は雑誌「ダヴィンチ」11月号の付録だったので、実質的には第2号になる。そういえば、光文社の「本が好き」も今年創刊したもので、大手の出版社の小冊子への参入が続いている。何がうれしいかというと無料で新作の連載が読める。新聞連載も文芸誌の連載もお金を払わないと読めない。新作連載はお金を払わないと読めない当たり前のルールがある。ところが唯一の例外がある。それが無料小冊子なのである。新刊連載好きの活字中毒者にとって、無料小冊子が増えることなによりもありがたい。ポプラ社の小冊子「ASTA」(アスタ)はその連載の内容とボリュームは他社と比べても引けをとらない。むしろ新連載数は多い。無料にするにはもったいない。
ポプラ社小説大賞といい、「ASTA」といい最近のポプラ社ほんと気合が違う。かなりの資金を第2文芸に賭けている。これだけの投資がいつかきっといい作品を生みだしてくれることだろう。