大きい衿とティーンズファッションそして日本人
↑この写真は1980年代の雑誌からの切り抜きです。
当時は大きい衿、ドレープの入った衿、
今みたいにシンプルな服ばかりではなく
個性を出す箇所をどこかに
作った服がよく出ていました。
その頃の私は服飾専門学生で、
ティーン向けの服をつくるアルバイトをしながら
夜に学校に通っていました。
中高生といえば、
まだ、成長途中だったりするので、
全体に対しての顔のサイズが大きく
衿といえば大きな衿が似合う。
タイトスカートよりフレアー
という具合でざっくりとした制約がありました。
ウエストもまだそこまで
くびれていないので
服自体にメリハリや個性が必要だったのでしょう。
どこかにかわいらしさが残ったもの
でないと売れませんでした。
西洋人と東洋人で個性を比較すると、
「西洋は美しい」←大人っぽい美しさ
「東洋はかわいい」←子どもっぽいかわいらしさ
そこの個性を伸ばすには
案外ティーン向けのデザインと
似通ったものがあるのかもしれません。
その後、私は、
メーカーに入って流行に沿った
大人びた服をつくる仕事に携わっていきましたが
そのデザインは果たして
日本人に似合っていたのでしょうか?
ニュールック8ラインとHラインの共通点とは
クリスチャンディオール氏がHラインを出されたのは
1954年
ウエストラインを絞った「8ライン」の
「ニュールック」とは正反対で批判の嵐だったようです
ですが、
日本人の体形には合いますよね。
着物にしてもHラインです。
なので、
ちょっと調べてみました
私が通っていた専門学校は
上田康子服飾専門学校でした。
原型はコンパスを使って空間を移動する技を使ったり、
あとは大きな分度器。
ステンカラーの製図や
ダーツの移動は独特であったと思います。
その上田康子校長がパリに渡仏されたのが
1953年
やはり、
上田先生に出会われた後
Hラインを出されています
次は
文化服装学院
小池千秋(元学長)先生
セツ・モードセミナー
長沢節(校長)先生
の記事を参考に
Hラインについて考えていきます
(↑1955年装苑より…↓)
2つの記事にもありますように…
どうしても
西洋人モデル体型(8等身~)が
最初の登竜門であるためか?
ディオール氏の一流のデザインであっても
受け入れにくいものであったようです。
いろいろな記事を見てみましたが、
「ディオールらしくない…
ウエストのくびれを強調した女らしさが
ディオールなのに…」
というような内容が
多くの記事に書かれていました。
そうともいえるのでしょうけれど
私はクリスチャンディオール流の
美意識というのは、
上品さ、清楚さだと思います。
ざっくりといえば...
お色気というのはお肌の
露出度に比例するわけではなく
隠すことにより
色っぽさ、女性らしさが
湧き出ることもある
そういう女性像
であったのではないでしょうか?
私は、
わかかりし頃の着物を着た上田安子先生と
クリスチャンディオール氏の出会い
どんなに素敵な出会いだったのだろうと
思っています
次回は、
「大きい衿とHラインは日本人体型に似合うの」
イラストにより
検証していきます
お楽しみに…
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大きい衿と
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Hライン
真ん中でふくらみを持たせ
裾でしぼる
日本人女性が着ると かわいい💗
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