本日は急遽、私のブログの根底にあるもの軸となるものを改めてお知らせすることにしました
最近の投稿はデザインについての投稿が多いですが、デザインのことなど語っていると…見た目の綺麗さ、新しさ。流行を追求している人と思われやすいと思うのです…
そうではない、逆にそれはしたくない、そこに改革が必要だ…どちらかと言うとそういう想いの方を重要視しています
✔昔の日本人とは…
私は高校生を卒業するまで年の離れた明治生まれの祖母と生活を共にしていました。70歳代まで農業一筋、恐るべき体力の持ち主、昔の日本人の体力はすごかったという話はよく聞く話ですが…
そんな昔の日本人の祖母ですが、ボロボロになった野良着の繕い物をしている姿を思い出します
資源が少ない日本だけに、昔の人は物を大切にされていましたよね。その上、繕い物をすることにより強度が増し、着崩すことで持ち主の日常の動きに合わせしなやかな質感となり価値が上がる場合もありそうです。
藍染 縞 浅葱 粗刺し 継ぎ接ぎ 野良着 長着
ジャパンヴィンテージ JAPAN VINTAGE 20s30s40s ぼろ BORO 襤褸
私も年をとったからか、何故祖母が古いきものをそこまで大切にしていたのか?それがなんとなくわかる気がしてきました、精神的な感情の部分です。
✔なぜ気づいたかというと…
私は、20代前半に購入した部屋着を持っています、大切にしていたわけではなく、たまたま残っただけなのですが、長い年月を経てこの年まで残ってしまうと、すり減って穴が開いても、どうも、捨てる気になりません。なので、私も自然と祖母のように繕い物を始めました。
思い出が詰まっているのですよね。お金では買えない…。
自分の過ごした若い頃の時間がその服に残っているからです。やり方としてはちくちく手縫いもあれば、家庭用ミシンのジグザグ機能を使ったり、これがですねぇ~やりだしたら以外にもはまってしまいまうのですよぉ~。
服を一着縫い上げることを思えばらくちん
これは、ファッション雑誌には載っていないような、洋服のステキな価値観の一つです
✔着やすさと誰よりも私に合うデザイン
履きやすい靴、使いやすいシャープペン、使いやすいものを見つけると、ついそればかり使ってしまいませんか?逆に、使いにくいものは新品のまま残っていたり。
「デザイン」そして「デザイナー」って、何なんでしょうか?
いかに長持ちさせるかとか、着る人の体に合わせて作ることで、形的な見栄えがよくなり、動きやすくなったりと、それもひとつの「デザイン」だと思います。その人の生活習慣に合わせたポケットの大きさ、位置、リュックを背負うひとなら、胸幅にゆるみを多くしたり、ダーツを一つ増やしたりそれもまたひとつのデザイン…
「このデザインは私が一番よく似合う、誰よりも私に一番合うデザイン」それが見つかったらとっても素敵ですよね
これからもデザインについての投稿は続ける予定ですが、そうですね…エット
見た目は20パーセントで、残りの80パーセントは服の中身という感じでしょうか

とは言え…
流行や美を優先した服もやりたいと思うときもあるとは思うのですが…ドッチヤネン
現段階では基本そういうスタンスで、これからの記事を書かせていただきます
✔難しいことでも何でもないのです。
特別な才能や、特別な考え、あるにはこしたことがないのかもしれませんが、そんなのなくてもデザインはできると思います。試行錯誤しながら作り続ければうまくなる、それが一番大切なのですから…
↓服飾デザイン 杉野芳子著「どんな人がデザイナーに向くか」より
✔ジャパンビンテージ&本日のまとめ
物を大切にする重要性…
西洋漬け、さらには核家族化した戦後でしたが、私は、明治生まれの祖母とともに過ごしたことで、ぎりぎりそれを垣間見ることができました、私の持っているものはわずかですが、感覚として知っているので、昔の本を読むことで、多くのことを皆様にお伝えできるかと思います
本日2着目ですが、もう一点「ぼろ野良着」をご紹介、ジャパンビンテージ、ジャパンヒッピー、すごい値段がついています
価格250,000円、売れるかどうかは別ではあるものの、10年以上前から調べていますが、ぼろ野良着(長着)はいつみても高値でオークションに出ています。
戦前戦後のきものがまだ庶民の生活の中にあった時代、これからも、その時代に発行された雑誌(古本)を読んで、知識を深めていきます。そこには、戦後生まれの私たちの反省すべき内容も含まれており、洋裁本といえども道徳観があります。
「基本的なものはそこにある」、流行りを追いかけたがために次々と捨てられていく流行遅れの服の山、本来衣服とはそういうものではないはず、その感性を見つけ出したい…そう思っています🙇