こんにちは、久しぶりの投稿となってしまいました
色々と古本を見ていたのですが、自分の服は自分で作る!としたら…デザインを考えるにあたって、一番の難関は?
体型別デザインなのだと思いました。
気がつけば、購入した雑誌(1960年代から1970年代)のほとんどにそれがでています
その中でも、自作の場合の生地選びについてとても詳しく書いてあるものがありましたので、その本を中心にご紹介させていただきます。
多少?の時代錯誤はあるものの、それがかえっていい場合もあり、
専門学校以上の内容だと思います。1980年代以降は既製服中心なので、当然ですが。
ただ現在は、西洋の服を熟知して、日本人の洋服に対する技術の習得もどんどんと効率化、進化したものになっているのも事実です
昭和43年のスーツ・ワンピース中心の洋裁雑誌より…
今回は講談社発行の↑この本の中から、「体型を生かすためのアドバイス」と題して、10ページほど印刷できるようまとめさせていただきました。
ブログ記事の最後にリンクをはらせていただきますので、よろしかったらダウンロードしてみてください🙇
(申し訳ありません。ダウンロードは終了させていただきました🙇 2024.2.26)
では、その内容を少しご紹介いたします。
大切と思ったところのポイントになります。
生地を選ぶときに失敗しないコツ
・まず手触りでみる
・大きな鏡の前で服の丈に折って体に当ててみる
・色を選ぶには顔のそばに布地を当ててみる
実際、生地販売店で行うというのは難しい部分もありますが、大切なことだと思います。
それによってアイデアが浮かぶこともありますし、考えたデザインがうまくいくかを想像するのに最適な方法です。
他にも、衿の形に折った生地の上にボタンを並べたり、ポケットの形に折り曲げたり、別布を当ててみたり、いろいろな方法があります。
生地の柄3種について…細く見えたい方への注意点
太っているということは、若い人がもっとも気にすることです。しかし、この体型の人はふくよかな、とても女らしいタイプなのです。
なんでも着こなせるというわけにはいきませんが、体形に合ったものをじょうずに選んですっきりとあるいはより女らしく装いたいものです。
ストライプ柄
・3色か4色の色がよく、細かすぎるより、少し粗いもの、太すぎるものは良くない
・チョークストライプの間隔が1.5~2cmぐらいの粗目が良い
チェック柄
・オーバーチェック(タータンのような)の複数縞が良い
・千鳥格子やガンクラブチェックは安心
花柄
・小さい模様より、間隔の近い大きな模様でシンプルに
細いことを気にされている方への注意点
やせた人といっても色々ですが、一般的にいかり肩で寸胴な、直感的で、スポーティーなタイプの人が多いようです。
つまり、バストやヒップのふくらみの少ないアクセントのない体型です。
だいたいなんでも着こなせますが、女らしさに欠けているのが気になるタイプです。
背の高い人
・大柄でもよく、格子ならグレンチェックなども良い
・杉あや(ヘリンボーン)などは大きな柄の方がはえる
背の低い人
・あまり細かすぎる柄や大きすぎる柄はさけた方が良い
・あまり色を多く使ったものはすっきりしない
・格子なら中柄のウインドーペーンや千鳥格子などが着ばえがする
いずれの場合でも着る人の持つ表情や皮膚の色に合わせて選ぶことが大切です。そうすれば痩せていることが気になりません。
昭和43年の洋裁本についての感想
この年代になると、すでに…流行に追いつけていないとダサいという雰囲気満載
という感じで、その直前にある、膝丈スカート…クリスチャンディオール氏の素敵なスーツなどそっちのけ、もうやめなちゃい、スカートはミニよミニという感じです
ツイッギーは確かに素敵だし、私も大好きです。
ただ、みんながみんなそれを目指すのは不自然。
当時の雑誌は、それに便乗しているものの、
その点を含ませながらのアドバイスのように感じるのは私だけでしょうか?
そういう先輩方のお言葉を読み進めて、古きよきものを大切にしながら新しいものを発見していければと思っています
小冊子用にまとめてみました
私は、今にも破れそうな茶色くなった紙に、ぎゅうぎゅうにつまった文章は読みづらいので、読む前に、いつもコピーをしています、表紙付きにまとめてみました。
よろしかったら、ダウンロードして読んでみてください。
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申し訳ありません。ダウンロードは終了させていただきました🙇
2024.2.26
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色に関してのアドバイスも豊富で、その表現の仕方が着物に通じる部分もあったりで感動しました。
例えば、ピンクにしても一つの表現ではなく、様々なピンク色がある日本。
しかもそれを自然の色に置き換えてたりしますよね、風情があって次元が違うところにある感じがします。
物質・お金儲け…そういうところではない、もっと遠くを見ているような…
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では、次回も1960年代後半の洋裁本から、学んだことを自分の経験を交えながらご紹介したいと思います。よろしくお願いいたします