頬骨の骨切り術、第１弾「L字・I字・II字・F字骨切り術」

こんにちは！

今日は頬骨縮小のアプローチ方式についてお話ししたいと思います。

頬骨縮小のアプローチ方法には様々な方法があります。

その中で「L字・I字・II字・F字骨切り術」について簡単に説明したいと思います。

必ず、専門医に正確な診断を受けてから自分に適したアプローチ法を見つけてください

あくまでもご参考程度に

1. L字骨切り術

その名の通り、
L字型に骨を切る技法です。

多く使われる技法だからといって、
簡単な技法ではありません。
下記に説明するI字骨切り術よりも難易度の高い手術技法です。

図のようにL字に骨を切った後、
飛び出ている頬骨を内側に押し込んで外的な変化を演出します。

この手術技法の切開部位は口腔内と外側切開になりますが、
口腔内切開だけで手術が行われることもあります。
口腔内切開だけですと
切開部位がもう少し大きくなりますが、
口腔内切開は表に見える傷跡がないため、
大きな負担を感じる方は少ないと思います。

L字骨切り術は、
横頬骨や45度頬骨がひどく目立って見える場合に適した手術技法で、

東洋人が持っている頬骨の特性に最適化されたアプローチ方式といえます。

2. I字骨切り術

I字で骨を切るので
I字骨切り術と言いますが、
一般的に1字骨切り術とも言われます。

この1字骨切り術は
図のように直線に骨を切ってアプローチします。

L字のアプローチの位置と比較すると
相対的にもっと内側でアプローチするため、
固定部分で問題が発生します。

L字の場合は
口腔内の切開部位に近く位置し、
プレートやスクリュー固定が可能ですが、
1字の場合は固定空間を確保するのが難しくて
非固定で行われることが多いです。
そして固定しても

L字の際に可能だったプレートやスクリュー固定ではなく
ワイヤー固定で行われます。

1字よりL字のほうが手術難易度は高いと思いますが
結果的に見ますと
効果面ではもっと優れているため、
比較的簡単な1字よりL字が最も多く使われる手術技法といえます。

3. II字骨切り術 & F字骨切り術

II字骨切り術(ダブルI字骨切り術)とF字骨切り術は
位置や角度によって若干の差があるだけで、
頬骨縮小アプローチ方式の原理は同じです。

先ほどご説明したL字、I字との違いは、
切開した骨の除去が行われるという点です。

図のようにII字やF字では
切開した後に分離された骨を除去します。
通常4mmから7mm程が分離されますが、
7mmを超えると頬骨縮小の副作用の一つである
ほっぺのたるみ発生率が急増するため、
正確な診断でたるみのような副作用は発生しないように進めることが大切です。

切開した骨を取り除いた後、
他の方式と同様に
内側に押し込んで固定させる方法であり、
45度頬骨、横頬骨の突出が目立つ場合に適した手術技法です。

続きはまた頬骨の骨切り術、第２弾で