慌ただしい年末。

午後をまわったスーパーはなぜだか人が少ない。

 

精肉のあたりで、親子連れ3人。

ちょっと年齢の行った父親らしき男。

そしてそれに付き従う中学生くらいの男の子。

もう一人は小学生高学年くらいだろうか。

 

父親は肉を選んでカートに入れている。

父子家庭だろうか。

子供は父親が選んでいる間、二人して

スマホの画面をのぞき込んでいる。

 

細い首、つやつやした肌。

若いオスといった表現がぴったりだ。

この「美しい首」が90度に折れ曲がり、

スマホ画面を見下ろし、指を動かしている。

 

スマホ首って言葉だけは聞いたことあるけど

こういうのを言うのかな。

あんな重い頭をあの状態で支え続ける首は

たぶん、すごくよくなさそう。

でも、

父親はそういう子供の姿にまったく興味ないみたい。

 

あんなものに心奪われて

世の中をきっと見ていない子供。

 

もうちょっと大きくなると

少しは分別がつくようになるのかしら。

でも行き着く先は

後先考えないウェーイなバカか

自分の意見も言えないコミュ障の2択よね。

 

 

きちんとした若い男っていないのよ、残念ながら。