さよならなんて言わないさ | モリリン滞在記
お世話になっている先輩が9月にすい臓に悪性の腫瘍ができ入院する事になった。

抗がん剤と戦いながらいつもお見舞いに言ったら馬鹿話ではっちゃっけてたよ。
今になってお母さんから聞いたけど12月の時点で全身にガンに犯されていて余命3ケ月だったらしい。

両親の意向で余命は本人は伝えてないみたいだそうです。

昨日容態が悪化して酸素マスクが付けられ体力が激減されて抗がん剤治療もできなくなりました。

今は普通の栄養剤の点滴と痛み止めのモルヒネ。

余命はもって1週間。
今日、急きょ早退してお見舞い行ったら意識が朦朧としながら、なんとか僕の名前をひたすらカタゴト単語を連呼するように言って手を強く握ってくれた。

こないだ会った時はあんなに元気だったのに、衰弱する姿を見て現実をみた。

今日会って僕の名前を言ってくれたのは嬉しかった。明日は呼んでくれるかわからないから。

本人は朦朧として考える事もできず余命も知らずこのまま朽ちていく事もわからない。
家族の意向だからしょうがない。
両親より先立つ息子を見送る答えなんてないやろ。


本人と会って現実みたけど、家に帰ったらその姿よりも元気で楽しい記憶しか残ってないんだよね。

若すぎるよ。
人生の半分も到達してないじゃないか。

もう見届けることしかできないけど僕の記憶と心は楽しかったあの頃で満たされてます。

今は僕が選んだ道を弱音や言い訳せず泥水すすってもはい上がって突き進みます。
あなたが苦しみ戦った日々と比べたら屁でもないよ。