ミュージカル談議・G&Bで感動 | D-DST

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独り言。

先月放送の『GREEN&BLACKS』(WOWOWオリジナルミュージカルコメディ)。



『ブイ・ドイ』が素晴らし過ぎた。





『ミス・サイゴン』第二幕冒頭で歌われるこの楽曲。


ジョンの演説がまるまる歌になった、
アメリカ兵達(男性アンサンブル)が一列で大合唱するという、
大変むさ苦しい場面(←?)ですが。


たった二人でこの迫力。


過去ジョン役をつとめられた岡幸二郎さんが、
独唱し過ぎず、

同じく過去クリス役だった井上芳雄氏がコーラス部分も担当という歌い分けも見事だと思います。


♪父親をあの子に与える義務がある♪
を、クリスに歌わせるのが、
何だかいいですね。

どの口が言うてんの、という(こら)。
お前が言うのか、という(こらこら)。

このブイドイの歌詞には、正直つっこみたい箇所があったりしますが、
まあ、そこは一先ず置いておいて。



これは私個人的な感想ですが、

岡幸二郎さんは常に完璧過ぎて、
逆にあまり印象に残ったことがありませんでしたすみません。

抜群の存在感だが、出過ぎず。
引く、(相手や周りを)立てる加減も絶妙で。


今回、本当に今更ながらですが、
こうしてカンパニーの内の一人ではなく、
お一人の歌をじっくり聴くと、

改めて、本当に隙が無く。

歌唱力は無論、
姿勢、呼吸、ブレス。


『これぞデュエット』のお手本というべき、
(以前濱田めぐみさんが指導されていたデュエットの極意、「歌い"合わせる"」コレだ)

井上芳雄氏とも息がぴったり、

久し振りに、

「正しいものを正しい方法で正しく発信している歌」を聴いたという感想だった。

まさしく完璧なお方でした。


演奏も含め舞台とは随分異なる少人数なのに、
舞台で聴いたよりも何倍もダイナミックでとにかく震えた。


もっともっと、こういうの、観たいです、聴きたいです。


「井上芳雄くんの良いところは~?(・∀・*)」
とか 

ど  う  で  も  い  い  です。



そんなんしなくてもね、このブイドイ一発聴かせてくれりゃいいんだよ!
それで充分良さなんて伝わるよ!

井上芳雄さん、やっぱり凄いよ。


ああ、感動した!!!

実に清々しいです。