大好きな人
好きやのに喋れんし、
関係ないし、
あたしのこと視界に入ってへんこと
ぐらい分かっとった。
クラスメートやけど、正直
それ以下なんちゃうかって
ずっと思っとった。
だから、毎日毎日辛くて辛くて
泣きながら帰り道をチャリこいだ
こともあったなあ。
友達とめっちゃ語って、お互い励まして
そんな日々が続いとった。
辛いのに好きな気持ちは
全く変わらんくて。逆に
日をおうごとに大きくなっていっとった。あの人を諦めるなんて、
考えもせんかった。
自信があったわけじゃない。
期待しとったわけじゃない。
ただ『好き』って気持ちだけで
あたしは動いとった。
冬が来て。
状況は全く変わらず、だんだん
疲れてきとったんやろなあ。
限界も近づいてきて、
その上に部活とかの問題も
重なって、
あれだけ諦めることが頭になかった
あたしでも、さすがに
気付いてしまったみたい。
そして、
『もう、いいや。』
って思った。
でも、すぐにはきっぱり諦めがつく
わけじゃなくて。
一旦休憩ってことで、自分を
保っとった。
もっかい頑張ろうって思えたら
また一から始めようってことにして。
でも、やっぱり
無理やった。
自分の気持ちに嘘ついてまで、
気持ちを抑えることにした。
心の底から『無理や』って
思ったんじゃなかったから。
自分が楽な方に逃げただけ。
こんなことなら
最初から好きにならんかったら
良かったのに。
部活とか勉強とかを
言い訳にして、結局
自分から避けた。
これで良かったんかも
分からん。
でも、あの頃の自分は
そうするしかなかった。
今とも変わらんけど、
どこか弱いところがあったんやろな。
~Ⅲに続く~