※このBlogは2012年のゴールデンウイークにスペインに訪れたときのものです。
モスクのスペイン語がメスキータとなります。このコルドバにあるメスキータは当然イスラム寺院なんですが、キリスト教と歴史上交錯しているのがよく分かる、世界でも珍しい建物でした。
そもそもイスラム王朝(後ウマイヤ朝) が建設したのが785年。日本でいう「794(鳴くよ) ウグイス」平安京の頃なんですね。なぜこの場所にイスラム王朝がメスキータを建てたかというと、話しがややこしくなりますが、もともとこの場所にはカトリックの教会があったのです(西ゴード王国時代) 。敵の聖地をモスクにするという大胆な発想ですね!その後、モスクとしての機能を充実させていきました。
それが、さらに逆転。レコンキスタです。レコンキスタとは国土回復運動と訳され、キリスト教国がイスラムからイベリア半島を奪い返すムーブメントです。
数万人を収容したと言われる巨大モスクは破壊され、再び教会になりました。つまり、メスキータの正式名称は「コルドバの聖マリア大聖堂」となります。
さてさて、最低限の歴史を踏まえたうえでメスキータのなかに入ってみると、教会じゃないじゃん!とすぐにツッコミたくなります。入って薄暗いなか見えてきたのは円柱の森。
この場所でメッカに向かって祈りを捧げていたのでしょうね。とっても神秘的な場所でした。
もちろん教会堂も同じ場所にあります。
すなわち、この地はキリスト教文化とイスラム教文化が混在する世界でも例がない唯一無二の場所なんです。
このようなパワースポットに来れて本当に幸せでしたし、もっともっと文化や歴史を学びたいと思いました。
メスキータの内部を見学している間、激しい雨が降っていたのが、外に出るとすっかり晴れていたのも思い出深いです。長い歴史の延長線上に立ち、文化の交錯を体感した貴重なメスキータでした。さすが世界遺産です!
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