バナナは甘い、というのは日本人の勝手な思い込みです

朝ご飯はちょっと辛めのダルスープとライスです
おかずと混ぜて食べます
おかずの中にくすんだ白いペースト状の物体があります
トモさんが食べて「これはポテトだよね?」とマハムンに確認します
マハムンは「バナナ」と言います
トモさん「ああ、ポテトとバナナを混ぜたんだね」
マハムン「ノー、オンリーバナナ」

私も食べてみました
ちょっとカラシが混ざっているせいも若干ありますが、味、香り、食感、どれをとってもポテトです
でも、私は知っています
バナナは必ず甘いというのは日本人の勝手な思い込みなんです


今日の夜はまたお客さんがたくさん見えるということで、材料を仕入れてきました
写真は蟹、写真ではわかりにくいかもしれませんが、全部生きてます

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お客さんは午後からということで、午前中は昨日観光の日本人に教えてもらった貿易フェアに行くことにしました
Tさんと2人で運転手のバシャさんに送ってもらいます
会社のお抱え運転手で、赤く髪を染めている(多分白髪かくし)おっさんです
いつも乗っている車の運転手さんですが、やっと名前を覚えました


大きな会場がある、と聞いていました
それっぽいドーム屋根の施設が見えたので、それかなーと思っていたら前を通り過ぎて長い塀で囲まれた地域の前の駐車場らしきところに車を入れました
食品の看板、そして地元のWifiの看板が掲げられています
敷地の中にはいくつかアドバルーンが見えます
どうやらここがその会場のようです

貿易フェアと聞いて、幕張メッセでやるような商品展示会を想像したのですが、ちょっと雰囲気が違うようです
現地についてから気になったのは、入場料
そこそこのお金は持っていますが、すごく高かったらどうしよう

駐車場でバシャさんが係員にお金を払いました
駐車料金ということ、50タカでおつりをもらったように見えました


舗装もなにもない、ただ車が並んでいる場所をずんずん進んで、軽く折り返したところで係員の指示に従って車を停めます
係員が厳しくて、何度か切り替えさせられました

車の窓からちらりと見えたレンガつくりの建築物、チケット売り場のように見えます
列を作るための鉄製の手すりの先に鉄格子の受付窓が見えますが、料金表はおろか何の受付なのかさえ書かれていません
積みっぱなしのレンガつくりで砦のように見えます
英語通じそうになくてやだなぁと思ったら、ここもバシャさんが2人分のチケットを買ってくれました
払うって言ったんですが、会社が出すからいいということです
給料はそこそこですが、食事、送り迎えから細かいところまで出張社員に金を使わせないのはいい会社です
現地通貨使わないよ、と言っていた理由がしみじみわかりました


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会場入り口と思われる場所は一応ゲートっぽい鉄柵に係員と思われるいかにもアルバイトっぽい青年がいて、チケットを確認した後破って足元に捨てています
なので入口は紙ふぶきで覆われています
中に入ると大きなものから小さなものまで露店がずらりと並んでいました

入口に地図がありましたが、現地語で書かれているのでなにがなんだかさっぱりわかりません

特徴的なのは、女性が多いこと
街中は男だらけで女性の姿を見ることは本当に少ないのですが、ここはもしかしたら女性の方が多いくらいです
真っ黒な礼服のようなイスラム系の装束の人もいればインド風の鮮やかな布を巻いている人もいます
子供もたくさんいます
学生がたくさんいるのも特徴的です
私服の学生は多分デートです
制服の学生集団もたくさんいました
学生はみな毛並みがよさそうで利発そうな顔立ちをしています
良家の子女なのでしょう
それとはまったく毛色の違った子供たちもいます
はだして、よれよれの服を着て、ゴミの片付けをしている子供たち
年齢は10歳前後でしょうね
精いっぱいいい言い方をすると清掃作業員
格差の国です
そしてその格差を隠さない国です


会場の中にゴミ回収車が乗り付けています
生臭いにおいがしても人々はあまり気にしていないようです
会場は特に清められているわけではなく、ゴミが散らかっています
石畳のような通路があるにはありますが街のそれと同じく朽ちて崩れています


しばらく歩いているとシステムがわかってきました
で店の人たちはゴミを道に捨て、汚水を撒き、痰を吐き、たばこを踏みつけています
清掃作業員の子供たちがゴミを集めています
そういう国、街、国民なのです


会社が出店しているというより個人レベルの商店が一時的に店を構えているかんじです
どこの看板もTradeだの個人名だのが書かてれいます
売っているのは紳士服、調理器具、食器、おもちゃ、装飾品、食品、その他という感じ
私が一番わかるおもちゃについてはどこも同じような品ぞろえという感じ
ドラエモンのばったもの、スパイダーマンのばったもの、アングリーバードのばったもの
携帯電話型のおもちゃが目立ちました
スマホではなく、ボタンがあるガラケーです
ドラえもんはどこの国でも人気ですね
造りのマズさは中国並みですが、なんというか中国程突き抜けた芸術性が見えずただ下手なだけ、という感じが残念です
まぁ、中国製かもしれないんですけどね

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多分、下は民族衣装

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Tさんが帽子を買いたいということで一件装飾品の店に入りました
ヤングマフィアの親分みたいなのが握手を求めてきて、ちゃいにーずか?と聞いて来たのでじゃぱにーずだと答えました

名誉会長の若い頃ってこんな感じだったんだろうなぁと思ったり
10年前に行ったっきり連絡が取れないんだとかいってやがりますが聞き流します
Tさんが帽子の値段を聞いていて、それに訛りながらも受け答えをしていたところをみるとこのにいちゃんはそこそこ学がありそうです
結局Tさんの英語力の方が下で私が通訳をしました
「これは普段350タカで売ってるけどここはフェアだしお前はブラザーだから150で売ってやるってさ」
私は売っているアクセサリーの値段を聞きましたが、1000タカと言われて却下
ちょっとカッコイイ剣がモチーフのネックレスだったのですが、こどものお土産には高い
結局Tさんも帽子を買わずに店を出ました

Tさん「だって、帽子を持ちあげたら蚊がうわっと出てきたんですよ。手品かと思いました」


写真はとてつもなく男前なカンガルーの置物。売り物です

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喉が渇いたのでコーラでも飲みましょうかということで、コーラの看板の店に入りました
コーラある?と聞いたらそこに置いてある常温のコーラを渡してきやがったので冷たいのもってこいと言いました
席に座って、というのでコーラだけだよ?と念を押しながら、それでも疲れていたので入口近くの席に座りました
まぁ許せるレベルに冷えていたコーラが出てきたので2本頼みました
コップも出てきましたが、これが曲者
どんな水であらっているか分かったものではありませんので、使わないのが賢い選択です
一本づつコーラの封を切って飲みました
こちらのコーラはペットボトルキャップの外側に透明のプラスチックシールがされています
グリコ森永事件の時にあったアレです
容量はさりげなく600ml、1本50タカでした
昨日リキシャ代を奢ってもらっているので今日は私のおごり
ハンバーガーはいかが?と言われますが、常温のガラスケースの中に日用品みたいに積み上げられているハンバーガーを食する蛮勇などあろうはずもありません
ああ、これは写真に撮っておくべきだったかな


会場の中央くらいに地元の大きなお菓子メーカーと思われる大きいブースがあり、きれい目なおねえさんが何人かいました
美しい方々でしたが、残念ながら1ローラに数えられるほどではありませんでした


世界中のドラえもんのばったもんを集めたらちょっとしたコレクションになるのかな、と思ったり。でも全部メードインチャイナとかいうオチになりそうな気もするので保留


12時過ぎたころ、野球場2つ分くらいは楽にありそうな会場全体をざくっとみわたし、どこか深堀したいお店はありましたか?とTさんと相談したのですが、どうでもいいという結論に達して撤収することにしました
昼飯食える勇気を与えてくれる場所がなかったのが痛かったです
バシャさんをTさんの携帯電話で呼んで、ゲストルームに帰りました


出口のところで制服の中学生くらいの子供たちが列を作っていました

課外授業か修学旅行のようなものかもしれません

君たち、世界はこんなにチャチじゃないよ


バシャさんは4人の子供がいるそうです
13歳、10歳、3歳が男の子、そして1歳6か月の女の子だそうです
会社の運転手でそんだけの大家族を養っていけるのです
幸せ指数は高い国なのかもしれません