こぞうの様子が変わりました

思春期なんだから仕方ないといえば仕方ないですが、事件があった直後なのでやはり気になります

一人で寝ると言い出して、リビングのソファで寝ています

いつもの口答えとは違う、妙に冷めた感情の入ったことを言います

「おとうちゃんには僕の気持ちわからないよ…」とか


水曜日、書き物があったので出社をさぼって家で仕事をしていました

そうしたら、ひめがこぞうに部屋の掃除を命じました

「とうちゃんに手伝ってもらいな!」

いや、私これでも仕事してるんだけど…と言おうと思ったのですが、こぞうとまともに絡んでいなかったのでいい機会かと思い、参加することにしました


こぞうは片付けが異常に苦手です

ものを捨てるのを極端にいやがりますし、不潔なものにまったく躊躇しません

一方私は趣味が整理整頓、好きなことばは廃棄

この手の作業をするとまず確実に喧嘩になります


でも、状況が状況、ここは大人として抑えて対応します

逃げようとするこぞうを冷静になだめてとりあえず部屋に座らせます

「おとうちゃんはどれがいるものでどれがいらないものかわからないから、そこにいてくれ」


ちなみにこぞうの部屋というのはリビングのソファの裏の1畳くらいのスペースです

数百体のドフビ人形に埋もれて”たぁたぁタイム”をするのがこぞうの日課なのです


人形を種類ごとに籠に入れます

ウルトラマン系と仮面ライダー系の、”大きさが違う”人形を一緒にするのはイヤらしいのです

カードや、トランプ、おもちゃ、わら半紙で折った紙飛行機、ノートを破った走り書き…こぞうに聞くとまず確実にいると答えるのでなんの整理をつきません

しまうべきところにしまってくれ、しまうところがないものはいらないものだから捨ててくれ、といいます

できるだけ冷静に

こぞうは渡したものを右からひだりに置きます

左に置いたものを渡すとこんどはそれを右において…を何度か繰り返すうちに少しずつですが片付いてきました


「二人とも喧嘩しないよ!」

「おとうちゃんのいうこと聞くのよ。おとうちゃんは片付け名人なんだからね!」

「もう50なんだから、子供のいうことにいちいち切れない!」


定期的に台所からひめの罵声が飛んできます

そんなに気になるなら私になんか手をださせなきゃいいのに


気が付くと私はこぞうに”指示”をしています

大人なんだから子供を指導するのは当たり前です

…と思っていました


こぞうも10歳です

ADHDのせいか、かなりこどもっぽいですが、それでももう小学校5年生

自分で判断をしていい年です

私が子離れできていないのかもしれません

今はまだ早いのかもしれませんが、そろそろ対等に付き合う練習をしていかないと、どこかでもっと大きな問題が起こってしまうでしょう


今日のところはなんとか大ゲンカもせず、掃除器をかけ終わり、ソファを元に戻しました


ああ、もしかしたらひめは私とこぞうに気を使って仕事をやらせたのかな?

この人の考えていることはやっぱりわかりません