人は、全てを失った時にどうするのでしょうか? 例え全てを失っても前向きに歩く勇気を教えてくれたドラマです。
「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん!~」
ミラクル魔法瓶に勤める金田一二三男は、上司からも信頼され、部下からも尊敬されていました。 そして、大切な恋人もいて、まさに公私共に充実した日々を送っていました。
そんなある日、金田一は突然会社を解雇されてしまいます。 そして、帰宅した金田一を待っていたのは、部屋が突然爆発して、携帯電話も失い、金田一は全てを失ってしまいました。
ホームレスとなった金田一ですが、貧しいながらも逞しく生きる兄弟と出会い、金田一は改めてお金がある生活の大切さを痛感します。 そこに、同じように左遷された二階堂彩矢、模合謙吾も金田一と暮らしを共にして、今までにない魔法瓶を作る事となりました。
ですが、次第に明らかになった金田一の出生の秘密により、今までの出来事が、全て異母兄である大屋敷統一郎の仕業だった事が明るみになるのでした。
何もかもを失ったと思った金田一ですが、そうではなかったのだという事が分かりました。 金田一は、絶望の淵に立たされた後、立ち直る為にあらゆる努力をしました。 それは、周囲の人が見たら無謀に見える事かもしれません。 ですが、金田一は諦めませんでした。 保温力の高い魔法瓶「究極の魔法瓶」という、今までにない魔法瓶を作ろうと、彩矢と模合と協力します。
そして、金田一と行動を共にしている彩矢と模合もまた、とても良いキャラクターでした。 不正を許さない彩矢は、戦国武将マニアで、女子力はあまり高くはありません。
ですが、金田一に惹かれ始め、ちょっとした事でも一喜一憂する姿が、とても可愛いんです。 そして、一見頼りない模合ですが、そのビジネス力を発揮します。 辛くても、苦しくても、笑顔で乗りきる3人の姿に、前向きな気持ちを教えてもらいました。 そして、金田一の異母兄である大屋敷もまた、父親の愛という本当に欲しかった物が手に入らなかったのです。
冷徹な性格で、取引相手も容赦なく切り捨てた彼は、孤独でした。 そして、金田一同様何もかも失った大屋敷は、金田一との交流で、やっと父親に対する気持ちを解決する事が出来ました。 金田一がすごいのは、全てを許すおおらかさです。 そのおおらかな心が、大屋敷の心を変えたのだと思います。 そして、金田一は大屋敷に会社を返し、彩矢と模合と去っていくんです。
その姿がとても頼もしくて、絶望しても、人は何度でも立ち上がれるのだという事が分かりました。 ドラマを見ていて、こんなにも励まされた事はありません。 これから先も、落ち込んだ時には必ず見たくなる。 このドラマは、とても大切にしたいドラマです。