まあ、その1と書いたからといって、その2があるとは限りませんが...
人を診るか、細胞を観るかといった葛藤を書いてみようかと思います。

まずは小説の如く、Backgroundの説明から。

高校の時はアインシュタインやホーキングなどに傾倒し、漠然と研究者、特に物理学者になりたいと思っていた。
あの頃は今と違い尖っていたので、生物とか、化学などの漠然としたものより、
数学とか物理とか、とにかく純粋そうなものの方が好きだった。
それが親の意向と、本人の打算(とにかく食べていくことが大事)により、理学部ではなく医学部を目指すことになり、
何となく医学部に入ってしまった(そもそも、あまり受かると思っていなかった)。
それでも入学当時は、まだ少し尖っていたので、
将来臨床医にならないで、医学者になろうか、などと思っていた。
しかし、そんな中途半端なモチベーションで、大学の下らない勉強が続けられるわけもなく、
徐々に部活や合コンにうつつをぬかしていったわけである。

6年もそんな生活を続けていると、人間ぬるま湯に慣れるのは非常に簡単で、
かくして、大学を卒業する頃には、特別な長所も短所もない、
留年こそしなかったが”優”が並ぶほどの成績ではない、
立派なダメ学生になりさがっていた。

医学部は、最後の2年程度は臨床実習で全ての科を回り、
全ての科の知識をうわべだけ詰め込まれて、卒業したら好きな科を選択できるようになっている。
僕は臨床実習で内科患者の平均年齢の高さと病棟の暗さに辟易していたし、
”内科の先生のようにこちゃこちゃ考えるのが嫌い!!”
と断言できるくらいのダメ学生になり下がっていたので、
(結局、どの科にいっても、こちゃこちゃ考える必要があることは働き出してから知りました。まあ、人を診るわけですから当たり前ですが)
外科系、その中でも患者の未来が明るそうな整形外科を選択した。