気恥ずかしくなり、自転車を押す速度を速める。数歩先に進んで、後からついてくるはずのアイツの影が、視界から消えたことに気がついた。足が縺れて、回転するペダルに脛を打ち付ける。痛みをこらえながら振り返ると、やつは、橋の手すりから身を乗り出し、夕日をじっと見つめていた。
声をかけても、瞬きひとつしない。光に灼けてしまいそうなほど、食い入るように見つめている。いや、沈みかけているといっても、あんな熱の塊を、こんなに見つめていられるものか。
目が悪くなるぞ、と自転車をとめ、歩み寄ろうとした時、急に奴はこちらに向き直った。
「僕から離れないで」
静かな声だった。俺をまっすぐと見つめるその目中に、めらめらと燃える太陽が見えた。
ーー
書きたいシーン抜粋。多分、伝奇バトルものの嵐の前の一幕とか。
声をかけても、瞬きひとつしない。光に灼けてしまいそうなほど、食い入るように見つめている。いや、沈みかけているといっても、あんな熱の塊を、こんなに見つめていられるものか。
目が悪くなるぞ、と自転車をとめ、歩み寄ろうとした時、急に奴はこちらに向き直った。
「僕から離れないで」
静かな声だった。俺をまっすぐと見つめるその目中に、めらめらと燃える太陽が見えた。
ーー
書きたいシーン抜粋。多分、伝奇バトルものの嵐の前の一幕とか。