台所でフライ返しがぶら下がっているのを見て、これはあとどれくらいの間存在するのだろうかと思った。それは家にあるフライ返しに限り、世界中のものを指すのでは無い。
そうそう壊れる物でもないし、買い替える必要も無い。
無くなる理由を考えてみると、この家に人がいなくなってしまった時や、家が何らかの理由で潰れてしまったりする時についでに処分されてしまうとかだろうか。でも、それがいつかというのは想像出来ない。
いつもあたりまえにぶら下がっていて、それがいつから在ったのかも分からないし、いつ無くなってしまうのかも分からないフライ返し。スプーンとか、水屋、灰皿、印鑑、そういう物も同じで、すっかりその存在を馴染ませている、そういう物の最期は想像すると寂しい。