※前作『よくある日常』(全7話)の1話目が、初めて「150・いいね!」を突破いたしました~爆笑キラキラ
いぇいチョキチョキ
日頃の感謝を込めて、もうひとつ。別の短編をお届けしますラブラブ。いつもとは ちょっと異なる様子の翔さん。

読者の皆さんに受け入れてもらえるかな??

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翔さんから届いたLINEを見て、俺は愕然とした。
今日に限って。
よりによって、こんな日に限って。
なんで翔さん、そんなに帰りが早いんだよ?
もし何もなければ、久しぶりに、ゆったりと2人で過ごせたっていうのに…。

なんだか、とても歯痒く感じた。

その日は、以前からお世話になってる有名な演出家の方と、食事にいく約束を交わしていた。

これはあくまで、俺自身の感覚的なものだけど。
その人とは何だか妙に波長が合う、というか…。どこか、俺と似ている部分があるのかもしれない、と。
以前から、勝手にそう感じていた。

舞台演出について、ものすごく興味深い話をなんでも気さくにしてくれる人。
周りから見たら "いいかげん、ウザイわ!" と敬遠されがちな、俺のしつこい質問攻めにも、イヤな顔ひとつ見せずに延々と付き合ってくれる人。
今日のお相手が そんな人だから。
話を始めたら、どこまでも止まらなくなるのは、最初から目に見えていた。
翔さんには、多少の後ろめたさもあった。
なんなら俺に、少しでも釘を刺しておいてほしかった。

[今日は、遅くなると思う。ごめん、先に寝ててね]

ってLINEをすれば、すぐさま返事が返ってくる。

[了解っ。俺のことは気にしなくていいから。明日の仕事に差し支えない程度に、ほどほどに帰ってこいよ?]

って。いかにも兄貴分らしい、思いやりの詰まった『優等生コメント』だった。

はぁ…っ。そっか…。そうだね。

なぜだか、大きな溜息がでた。

嬉しい……よ?俺を優しく気づかってくれる言葉は、すごくすごく、嬉しいんだけど…さ。

なにか今ひとつ、「物足りなさ」を感じてしまうのはどうしてだろう?
それって単なる俺のワガママ、なのかな…。

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