『100☆いいね!』達成記念
特別読みきりですっ\(^o^)/♪ ことねより、みなさまへ。心から愛を込めて…。
=====
ほんの少しずつ、だけど。
俺は変わった…と。自分でもよく思う。
あいつに似合う、あいつにふさわしい男になろうと決めて。
今まで自分の中で作り上げてきた『櫻井翔』という人物像を、一旦ことごとくブッ壊してリセットしようと思った。
ストレートな愛情表現、ってヤツ。
どうやら俺は、それを難しく考えすぎてたみたいだ。
帰宅時。
毎晩もれなく「おかえり!!」ってスリ寄ってくる、可愛いすぎる、潤。
パタパタパタッ…と左右に激しく、ちぎれそうなくらい振り回す、透明のしっぽが見える。
「ただいま!」
ニコッと微笑むと、俺の眉と目尻が揃ってハの字に垂れ下がる。
ワシャワシャ、ってなんの遠慮もなく、
潤の柔らかな髪を掻き回して。
それから首を傾けて、突き出した唇で
潤の右頬に軽くふれる。
「え~っ、翔さん、それだけぇ?」
ふくれっツラの潤が、目で "もっと!"と
要求してる。
「ははっ、またあとで、な?」
これが、俺たちの恒例行事。
「翔さん、ごはんにする?おふろにする?それとも…」
「ばぁ~か、ベタすぎるわ!」
新婚バカップルっぽい会話。
それにきちんと乗っかることも覚えた。
「おまえと、風呂っ!!だろ?」
「ふふっ、だよね!
はいはい、ちゃんと沸かしてますよっ」
…はいり、はいれ、フロ、はいれ、フロ~♪♪
俺が着てた上着を片手に。
潤が、往年のハンバーグCM曲のリズム
『♪ハーイリ♪ハーイリフレ♪ハーイリホー』に乗せて、替え歌を口ずさみながら部屋へ入っていく。
フッ。今日はいつも以上にノリノリだな。
俺の帰りが少し早かったから、かな。
潤の背中に、再度、微笑みを投げかけた。
…
「しょ~さぁ~ん、はぁやぁくぅ!!」
脱衣所で潤が呼ぶ。
潤が2枚重ね着していたうちの、1枚目のベージュのニットは、すでに綺麗に畳まれて、籐の編みカゴにちょこんと行儀よく乗っていた。
インナーの長袖シャツも、今まさに脱ぎ捨てようと裾に手をかけているところだった。
「じゅ~んくんっ、ちょっと待って?」
俺は潤の背後に回り、後ろから潤の肩に手を回して。
甘えた声で小さくささやいた。
「脱がすのは、俺のしごと。だろ?」
鏡に映る潤の、照れて俯く顔に、俺の心臓が跳ね上がった。
"もう…こいつ…マジ、たまんねぇ…"
表情崩すな、っていうほうが無理だろ。
ジッと、腹の中まで見透かすような潤の視線は、強烈すぎて恐いくらいだけど。
俺はこの、視線を外した横顔が、たまらなく好きだ。
少しだけ憂いを帯びたような、文字通り「潤ませた」瞳を、斜め下に伏せて。
白く長い指を俺の手に重ねた。
俺は、その伸びた首すじにそっと口づけて軽く吸った。
勢いで痕を残して、潤を困らせる事のないように。それだけは肝に銘じた。
「翔…さん。おふろ…は??」
「ん…もうちょっとだけ…」
「寒い…よ」
「ごめん。俺があっためるから」
潤と自分が並ぶ表情を。
少しの間、眺めていたかったんだ。
潤…?俺といて、幸せか??
誰の目にも決してふれることのない
俺たち2人の姿を。
俺はこうして、胸に焼き付けた。
=====
おしまいですっv 潤くんsideは…また次の機会に。
特別読みきりですっ\(^o^)/♪ ことねより、みなさまへ。心から愛を込めて…。
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ほんの少しずつ、だけど。
俺は変わった…と。自分でもよく思う。
あいつに似合う、あいつにふさわしい男になろうと決めて。
今まで自分の中で作り上げてきた『櫻井翔』という人物像を、一旦ことごとくブッ壊してリセットしようと思った。
ストレートな愛情表現、ってヤツ。
どうやら俺は、それを難しく考えすぎてたみたいだ。
帰宅時。
毎晩もれなく「おかえり!!」ってスリ寄ってくる、可愛いすぎる、潤。
パタパタパタッ…と左右に激しく、ちぎれそうなくらい振り回す、透明のしっぽが見える。
「ただいま!」
ニコッと微笑むと、俺の眉と目尻が揃ってハの字に垂れ下がる。
ワシャワシャ、ってなんの遠慮もなく、
潤の柔らかな髪を掻き回して。
それから首を傾けて、突き出した唇で
潤の右頬に軽くふれる。
「え~っ、翔さん、それだけぇ?」
ふくれっツラの潤が、目で "もっと!"と
要求してる。
「ははっ、またあとで、な?」
これが、俺たちの恒例行事。
「翔さん、ごはんにする?おふろにする?それとも…」
「ばぁ~か、ベタすぎるわ!」
新婚バカップルっぽい会話。
それにきちんと乗っかることも覚えた。
「おまえと、風呂っ!!だろ?」
「ふふっ、だよね!
はいはい、ちゃんと沸かしてますよっ」
…はいり、はいれ、フロ、はいれ、フロ~♪♪
俺が着てた上着を片手に。
潤が、往年のハンバーグCM曲のリズム
『♪ハーイリ♪ハーイリフレ♪ハーイリホー』に乗せて、替え歌を口ずさみながら部屋へ入っていく。
フッ。今日はいつも以上にノリノリだな。
俺の帰りが少し早かったから、かな。
潤の背中に、再度、微笑みを投げかけた。
…
「しょ~さぁ~ん、はぁやぁくぅ!!」
脱衣所で潤が呼ぶ。
潤が2枚重ね着していたうちの、1枚目のベージュのニットは、すでに綺麗に畳まれて、籐の編みカゴにちょこんと行儀よく乗っていた。
インナーの長袖シャツも、今まさに脱ぎ捨てようと裾に手をかけているところだった。
「じゅ~んくんっ、ちょっと待って?」
俺は潤の背後に回り、後ろから潤の肩に手を回して。
甘えた声で小さくささやいた。
「脱がすのは、俺のしごと。だろ?」
鏡に映る潤の、照れて俯く顔に、俺の心臓が跳ね上がった。
"もう…こいつ…マジ、たまんねぇ…"
表情崩すな、っていうほうが無理だろ。
ジッと、腹の中まで見透かすような潤の視線は、強烈すぎて恐いくらいだけど。
俺はこの、視線を外した横顔が、たまらなく好きだ。
少しだけ憂いを帯びたような、文字通り「潤ませた」瞳を、斜め下に伏せて。
白く長い指を俺の手に重ねた。
俺は、その伸びた首すじにそっと口づけて軽く吸った。
勢いで痕を残して、潤を困らせる事のないように。それだけは肝に銘じた。
「翔…さん。おふろ…は??」
「ん…もうちょっとだけ…」
「寒い…よ」
「ごめん。俺があっためるから」
潤と自分が並ぶ表情を。
少しの間、眺めていたかったんだ。
潤…?俺といて、幸せか??
誰の目にも決してふれることのない
俺たち2人の姿を。
俺はこうして、胸に焼き付けた。
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おしまいですっv 潤くんsideは…また次の機会に。