ねぇ?
たしか今日も、現場一緒だったよね?
そんでさ。たしか、俺。
いや、間違いなく。
あなたに殴られたよ…ね?
なんでこんなに、久しぶりな感じがするんだろう。
それほどまでに。
俺は。
俺たちは。
2人でちゃんと向き合うことから、逃げていた…?
そういうことなの?
ガチャ。
静かにドアが開く。
そこには。
暗い顔で、明らかに哭き腫らしたあとの残る、相葉雅紀。
そういえば。
いつかの夜。
相葉さんが元彼とケンカ別れして、
俺んちに転がり込んできたことがあったっけ?
そのときのことを、ふと思い出していた。
あのときとは、玄関での立ち位置は逆。
でもやっぱり。
泣いているのは相葉さんの方だった。
なんで…だよ。
もう、泣き顔ばっか見たくないのに。
俺は静かにドアを締めた。
「遅くなって…ごめん」
小さな声で呟き、相葉さんの肩をそっと引き寄せる。
正直、もっと拒絶されるかと、内心ドキドキだった。
相葉さんは抗う気もなく、
俺に体重を預けるわけでもなく、
完全に抜け殻状態。
俺はマネキンを抱いているような錯覚に陥った。
今は。肌の温もりだけでは、
お互いに何も伝え合うことはできない。
そう察した俺は。
相葉さんの肩からサッサと手を離し、
相葉さんの目を下から覗き込むように
無理に視線を合わせた。
「上がらせてもらうよ?相葉さん。
今夜はゆっくり話そ?」
返事のない、虚ろな瞳の相葉さんに構わず、俺は履いてきたショートブーツをガシガシと脱ぎ捨てて。
玄関にそのまま立ち尽くそうとする
相葉さんの右手を、ギュッと強く握り締めてリビングに連れていった。
=====
たしか今日も、現場一緒だったよね?
そんでさ。たしか、俺。
いや、間違いなく。
あなたに殴られたよ…ね?
なんでこんなに、久しぶりな感じがするんだろう。
それほどまでに。
俺は。
俺たちは。
2人でちゃんと向き合うことから、逃げていた…?
そういうことなの?
ガチャ。
静かにドアが開く。
そこには。
暗い顔で、明らかに哭き腫らしたあとの残る、相葉雅紀。
そういえば。
いつかの夜。
相葉さんが元彼とケンカ別れして、
俺んちに転がり込んできたことがあったっけ?
そのときのことを、ふと思い出していた。
あのときとは、玄関での立ち位置は逆。
でもやっぱり。
泣いているのは相葉さんの方だった。
なんで…だよ。
もう、泣き顔ばっか見たくないのに。
俺は静かにドアを締めた。
「遅くなって…ごめん」
小さな声で呟き、相葉さんの肩をそっと引き寄せる。
正直、もっと拒絶されるかと、内心ドキドキだった。
相葉さんは抗う気もなく、
俺に体重を預けるわけでもなく、
完全に抜け殻状態。
俺はマネキンを抱いているような錯覚に陥った。
今は。肌の温もりだけでは、
お互いに何も伝え合うことはできない。
そう察した俺は。
相葉さんの肩からサッサと手を離し、
相葉さんの目を下から覗き込むように
無理に視線を合わせた。
「上がらせてもらうよ?相葉さん。
今夜はゆっくり話そ?」
返事のない、虚ろな瞳の相葉さんに構わず、俺は履いてきたショートブーツをガシガシと脱ぎ捨てて。
玄関にそのまま立ち尽くそうとする
相葉さんの右手を、ギュッと強く握り締めてリビングに連れていった。
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