まだ、あなたの温もりが。
あなたの残像が、色濃く残って、消えない。
俺の中でおそらく、消えることは、ない。

あなたに触れられた、俺の体の至るところが、熱く疼いている。

はじめは、明らかに浮かない表情だった翔さん。
でも。
カラダは正直、ってことだよね?
少なくとも、拒絶されてはいないことを、直に確かめることができた。

理屈や感情では説明がつかない、何か。
あなたのすべてを求めてしまうのは、俺の傲慢。


俺がまっすぐ注ぐ視線に、あなたはちゃんと向き合ってくれた。
戸惑いながら。葛藤しながら。
迷いを振り払うように、俺と視線を通わせてくれた。

俺が揺らいではいけない。
切ない顔なんて見せられない。
あなたの心の負担には、なりたくない。

だから。

「翔さんと俺、相性は悪くないでしょ?」

ニヤリと唇を歪め、軽口を叩いてやった。

「……。そーかもな」

翔さんも、なんの感情もない素振りをして、フッて笑った。


こんな関係が望ましい、なんて。
2人とも思ってないよ。
けど。
求めて止まない、体がある。
目の前に晒された欲望を、抑えきれない体がある。
だから、俺たちは交わり合える。

そこに、他に、何が要る?

あなたが応えてくれる限り、俺はあなたのそばを離れない。
いまだ見えない、一筋の光を。
この手にたぐり寄せる、そのときまで。

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