昨日は毎年恒例のハンドラー義務研修に行ってきました。
そして義務研修がおわったあとは、近くの水族館に行くのもわりと恒例になっています。
ハンドラーっていうのは指導手のことですけれど、アジリティーとかのハンドラーではなく、ドッグショーのハンドラーの義務研修で、ジャパンケネルクラブのハンドラーの資格を持っていると一年に一回義務研修に参加することにいちおうなっています。
犬種って、その犬種それぞれに犬種標準があって、その犬種標準に近くなるように繁殖していくのがいちおう基本なのですが、繁殖した犬が犬種標準にどのくらい近いかどうかを観てもらうのがドッグショーだと思っていただければいいと思います。ドッグショーに出陳していって条件を達成すると、血統書にCH(チャンピオン)と表記されるようになります。チャンピオン犬っていうと、無条件に高級な犬だと思われがちですが、高級という意味ではなく、犬種標準に近い犬という意味になります。そういうのを理解して頂けると、CH犬を歪んだようにとらえることもなくなると思います。
CH犬って金額が高いって思われていますけれど、実際に高額で取引されたりもしますけれど、CHにするまで世話をするわけだし時間もかかるし手間もかかるし経費がすごくかかるわけです。その経費分はほとんど人件費だと思いますけれど、その経費が上乗せされるので、CH犬は結果的に高額になるはずです。犬そのものの金額となると、たぶんそんなに高くはならないような気がします。犬の金額って実はどんぶり勘定が多いし、「なぜその仔犬が100万なの?」って思うこともあるし、ぼったくられている人もいるかもしれません。
ハンドラーって、ドッグショーに出陳するのが仕事というよりは、犬を育てるのが仕事です。だから、犬を育てるのはとても上手です。ブリーダーよりハンドラーの方が犬の育て方は上手いような気がするけれど、ブリーダーでハンドラーというのがちょうどいいような気がします。
ドッグショーに参加する人が最近だいぶ減ったけれど、むかしみたいに一般の飼い主さんがドッグショーに出陳することが減ったのもあるけれど、ドッグショーイコール高級犬という歪んだ認識を昔に作ってしまった犬業界のせいでもあるような気がします。ブリーダーの質が昔より落ちたのはあきらかです。最近は犬質があまりよくない犬が多くなったような気がするし、飼いにくい犬が増えたような気がします。ドッグショーはブリーダーのためにあるものだという本来の意味に戻っていけば、ブリーダーの質もよくなっていくような気がするし、ドッグショーに参加する人も増えていくような気がするし、世の中の犬も犬質がよくなっていき、飼いやすい犬が増えていくはずです。ドッグショーが昔みたいに盛んになるには、ブリーダー次第なような気がするところです。
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