家庭でシャンプーをするときのポイント

グレートピレニーズのデックスくん。とても穏やかなおとこのこ。人懐こくて愛想がとてもいいデックスくんです。

デックスくんは、グルーミングコースのご利用です。

グレートピレニーズは超大型犬なので、シャンプーをするのも時間がかかるし、毛を乾かすのにもとても時間がかかります。超大型犬を家庭でシャンプーしている飼い主さんもいるけれど、トリマーから言わせると、ちゃんと出来てないことがほとんどです。

話が変わりますが、車の整備を自分でやる人がいます。車の整備がちゃんと出来ていれば車は壊れないけれど、ちゃんと出来なかったときには車が壊れることもあるわけです。車が壊れたから、整備がちゃんと出来ていなかったということに気がつくことができるわけです。

犬のシャンプーがちゃんとできなかったときに皮膚病になったとしたら、ちゃんとできていなかったということに気がつくことができるけれど、だけど、シャンプーがちゃんとできなかったとしても、必ず皮膚病になるわけではないので、ちゃんとできていないことに気がつけないことのほうがおおいです。けれども、毛玉は正直です。ちゃんとできていないときには必ず毛玉だらけになります。毛玉だらけになっていれば、ちゃんとできていないことに気がつくだろうと思うかもしれませんが、問題は、毛玉だらけになっていることに気がつかないことです。毛玉だらけになっているのに気がつけないのは、コームを通してないからなのです。

テレビの番組で嵐の相葉雅紀くんが保護犬のトリミングをやっていますが、毛玉だらけになっている保護犬を見ると「かわいそう」だとよく言っています。僕も毛玉だらけのワンちゃんのご来店があったときには「かわいそう」だと思うのですが、だけど、よほどのことがない限り「かわいそう」だと飼い主さんにお伝えすることはありません。

家庭でシャンプーをしてはいけないと思っているわけではないけれど、家庭でシャンプーをするのであれば、ちゃんとやって欲しいと思います。ポイントはコームを通すことです。毛玉があるとコームが通らないので、コームが通らないときはブラシで毛玉を梳かしてください。

ちなみにデックスくんは、いつも毛玉はあまりありません。毛玉は正直なので、たぶんきっと、ふだん一生懸命に毛を梳かしているはずです。