イヌ科の動物のヤブイヌ
イヌ科の動物のドール
イヌ科の動物のリカオン
犬の飼い方って、一見分かっていることだらけのようでいて、でも本当のところは分かっていないことだらけのような気もします。
たとえば仔犬の親離れのタイミング一つとっても、野生の動物から考えてみると、犬の仔犬の親離れのタイミングは圧倒的に早すぎます。
今現在は生後45日以上なら販売してもよい、ということになっているけれど、たしか今年の9月からは仔犬を販売するときには生後49日以上だったかな?それとも生後56日(生後8週)以上だったかな?どっちだったか忘れちゃったけれど、とにかくそれ以上でなければ販売してはいけないようになります。
一応法律ではそんな感じになっているけれど、ブーリーダーによっては、「生後4か月以上でなければ販売はしない」、というところもあったりします。
生後45日で販売されるのと生後4ヶ月で販売されるのでは、どちらが仔犬にとって良いのかというと、もちろん生後4ヶ月以上経った方が仔犬にとっては良かったりします。
親犬や兄弟犬から学ぶことはとても多く、ただ単に一緒に居るだけでも学ぶことはとても多いものです。
早いタイミングで親犬や兄弟犬から離されてしまったら、学ぶ機会も奪われてしまうし、飼いにくい子に育つ可能性も高くなるし、実際に飼いにくいような気もします。
野生のイヌ科の動物の親離れのタイミングなんて、親と同じ大きさになって、やっと親から離れられるわけですから、そのことを踏まえて考えても、たとえ生後4ヶ月だったとしても早すぎるのかもしれません。
ごく普通に考えてみると、野生の動物の場合は、親と同じ大きさになって自分だけで生きられるようになったから親から離れられるわけです。それが犬の場合だと、仔犬なのにもかかわらず親離れをしなくてはいけない状態なので、ある意味不自然なのかもしれません。だから問題行動とかが出てくるのかもしれませんね。
だからと言って、「犬は1歳を過ぎてから飼いましょう」と言いたいわけではないけれども、野生の動物を参考にしてみると、「犬を飼うときのヒント」になるのは事実です。
今の犬の飼い方って、あまりにも自然からかけ離れてしまっているけれど、犬の問題行動とかを自然に照らし合わせて考えてみると、ちゃんと理に叶っていたりするものです。
もし犬の事で悩んでいることがあるようなら、自然に立ち返って考えてみるといいかもしれませんね。