バーニーズ・マウンテンドッグのポンタくん。





今回は全身カットです。





カットしたら幼い感じになり、かわいらしい感じになったポンタくんです(笑)






ありがとうございました。





バーニーズ・マウンテンドッグや、ゴールデン・レトリーバーや、シェルティや、ポメラニアンなどの中くらいの長さの毛が生えている中毛犬種は、毛を短くカットする事を実はあまりおススメしていません。



おススメできない一番の理由は、中毛犬種の毛を短くカットした場合、また同じような感じに毛が伸びてこない可能性が実はあるからです。



この症状のことをポメラニアンではポメハゲと呼ばれていたりします。



そのポメハゲが他の中毛犬種にも起こりかねないと言うわけですね。



ゴールデン・レトリーバーやロングコート・ミニチュア・ダックスとかポメラニアンとかで、実際に毛を短くカットしていた子で毛の生え具合が微妙な感じになった子もいたりしました。



確実にポメハゲ状態になるわけではないけれども、可能性は0%ではないので、当店ではポメハゲになるかもしれないリスクがある事を飼い主様に説明をして、ポメハゲになるリスクを受け入れた飼い主様のみ中毛犬種の短めカットをしていたりします。



この暑い時期には中毛犬種の毛を短めにカットをしたい飼い主様が多いけれども、毛を短くしてしまうと断熱材の役割を果たしている毛を取り除くこととなり、結果的に体が熱を受けやすくなってしまいます。犬は汗をかく生き物ではないから、毛を短くしたところで汗が乾きやすくなるわけではないですし、毛を短くすると見た目が涼しくなるだけで、犬自身は決して涼しくはなりません。



毛を短くするよりは、毛玉を梳かしてあげて抜けているアンダーコート取り除いてあげる方が犬にとっては涼しかったりします。だから犬が暑そうにしていたら、毛を梳かしてあげるのが一番だったりしますね。毛を梳かしてあげて、風がふくと地肌まで風が通るような状態が一番涼しい状態なわけであります。



もちろん毛が汚れていて毛がくっついている状態よりは、シャンプーをしてサラサラの毛になっている方が涼しかったりします。



ようは清潔になっていれば犬は涼しいわけですね。



だから犬を涼しくさせたいが為に毛を短くカットするということは、本当のところはちょっと間違っていたりします。「でもわが家の愛犬は毛を短くすると涼しそうにしていますよ」っていう飼い主様もいると思います。それっていうのは、断熱材の役割を果たしている毛を取り除いているわけだから、体が冷えやすくなっているとも言えます。だから犬自身が体が冷えそうな冷たい床にベタッと伏せていればすぐに体の熱も下がるとも言えますね。



だから毛を短くするということは、熱しやすく冷めやすい状態、いわゆる寒暖の差が激しい状態になっていると言うわけです。



最近の住宅事情は家の中はエアコンが効いていて、外に行けば猛暑になっているから、犬にとっても寒暖差が激しい状態です。だから本当のところはある程度は毛があった方がよかったりします。



僕の考えとしては、中毛犬種はポメハゲになる可能性もあるし、毛が短ければ必ず涼しいと言うわけではないので、中毛犬種は清潔な状態になっていればそのまんまが一番いいんじゃないかと、そんなことを日々思っているわけであります。