深夜1時
タチウオ釣りのシーズンも終盤に近づいていた
「ここに来てもう二ヶ月か…」

俺はいつもの場所に来ていた
夢の国、別名0番地と言われている場所だ
番地が無いのに人が住んでいるから0番地らしい
ここの世界の人はみんな家族も無ければ決まった仕事もない
段ボールで家を作って生きている
家や車のローン、税金、保険、年金、そんなものは関係ない
空き缶拾いや週に1、2回
日雇いの土木作業をして
好きな時間に起きて
好きな時間に寝て
毎日お酒ばかり飲んでいる
と、まあこれだけ聞けば
ちょっと怖い所をイメージしてしまうけど
全然怖くはない
釣りもできるし
夜がありえないくらい
綺麗な場所なんだ
ここに来ると不思議と幸せな気分になる
こんな場所は他に知らない
お金が手に入った!
美味しい物を食べた!
仕事で成功した!とか
そんな事を何もしていないのに
なぜか幸せな気分になる
何も無いのに幸せなんだ(笑)
例えるなら
クリスマスシーズンのイルミネーションを見た時に幸せなロマンチックな気分になるみたいな…、いや
夜のディズニーランドのシンデレラ城を見たときの気分…
いや、もっと幻想的で不思議な気分になれる
もしかして別の世界に迷い込んだんじゃないのかな…?みたいな
ノノl∂_∂'ル <変なクスリでもやってんじゃねーのか?w
あ、、チョッパーや…
久しぶりに見た
たまに夜中に現れる
ここで何を書いても絶対信じてもらえないけど
チョッパーって本当にいるんだよね
ノノl∂_∂'ル <嘘乙w
ここは人生に疲れた人達が最後にたどりつき
死ぬ前に幸せな夢の時間を過ごせる場所
もしかして神様が
こんな所に来なければいけなくなった可哀相な人達に
幻を見せてくれているのかもしれない…
(・∀・)<誰が可哀相な人やねん(笑