✅ 2025年7月25日
DEAは、この一時指定措置をさらに1年間延長すると発表しました(新たな期限は2026年7月26日まで)。
🔗 Federal Register – 2025年7月25日 延長通知
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🔸恒久的なスケジュールI指定の可能性
2025年6月18日、保健福祉省(HHS)および食品医薬品局(FDA)は、エチゾラムを恒久的にスケジュールIに分類すべきと正式に勧告しました。
🔗 Federal Register – 恒久指定への提案通知
この勧告を受けて、DEA は公聴会・意見募集などのルール制定手続きを進行中です。
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🔍 背景と根拠
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HHS(保健福祉省)とFDAによれば、エチゾラムには米国での認可済み医療用途がなく、安全性の評価も確立されておらず、「医療上の用途が認められていない」とされています
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法執行機関のデータや毒物報告などから、エチゾラムが違法薬物市場での流通や乱用事例の増加を伴っていることが確認され、**公衆安全に対する差し迫った危険(imminent hazard)**と見なされています。
🔹エチゾラムとは?
エチゾラム(商品名:デパス)は、日本では抗不安薬・睡眠導入剤として広く処方されているベンゾジアゼピン系の類縁体です。
しかし、アメリカでは未承認薬であり、正式な医療用途は認められていません。
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🔸スケジュールIとは?
アメリカの「スケジュールI」は、最も厳しい規制を受ける分類であり、以下の条件を満たす薬物に適用されます:
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医療用途が認められていない
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乱用の可能性が非常に高い
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安全に使用するための管理体制が不十分
代表例:ヘロイン、LSD、MDMA など
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🔹日本ではどうか?
日本では、エチゾラムは2016年から第3種向精神薬に指定され、保険診療では30日分までの処方制限があります。
ただし、アメリカのような「スケジュールI」指定とは制度が異なり、処方薬として現在も広く流通しています。
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✍️まとめ
アメリカではエチゾラムの**「恒久的なスケジュールI指定」**が目前に迫っています。
これは「医療用途を否定」し、「違法薬物」と同列に扱うという意味でもあり、
日本とのあまりに異なる扱いが浮き彫りになっています。