映画 ＯＮＣＥ ＵＰＯＮ Ａ ＴＩＭＥ ＩＮ ＡＭＥＲＩＣＡ

。


わたくしのオールタイムベスト５にはいる映画です。
時代背景は禁酒法時代です。この時代はアメリカン・ギャングスター映画にとっては鉄板なテーマなんですが…

わたくしはこの映画をギャング・マフィア映画だと捉えてはいないので、あまりアンタッチャブル（ブライアン・デ・パルマ監督）やゴッドファーザー（フランシス・コッポラ監督）と比べて考えたことはありません。

この作品の監督はセルジオ・レオーネです。この監督はマカロニ・ウェスタンという西部劇シリーズ（代表作はクリント・イーストウッドの荒野の用心棒）で有名な方なんですが、この作品が惜しくも遺作となってしまいました。

この監督の作品ではよく登場するんですが幼なじみのエンニョ・モリコーネが音楽を担当しておりこのテーマ曲その他が本当に素晴らしいです。彼は非常に幅広いジャンルの作品の音楽を手掛けており、２００７年にはアカデミー賞名誉賞を獲っている大御所です。

その他衣装デザインをガブリエラ・ペスクッチが担当、（実際の衣装の作成はローマのTirelli社が作っています。１４回もオスカーを受賞してるすごい工房です）

さて肝心の映画本編なんですが、主演はロバート・デ・ニーロ師匠です！！彼が年老いている時代が現在という設定で、その彼の回想録がいろいろなストーリーとして進んでいく内容です。（冒頭のシーンはちなみに現在ではないので、ちょっと時代設定を理解するのに時間がかかるかもしれませんが…）

時代背景は禁酒法時代にユダヤ人ゲットーで少年時代を過ごした地元の仲間たちと、その周辺の人物たちのストーリーなんですが、ものすごく彼らに入り込んでいける内容になっているのが見事です。

ヌードルス（ロバート・デ・ニーロ　少年時代　スコット・タイラー）
マックス　（ジェイムズ・ウッズ　少年時代　ラスティ・ジェイコブズ）
パッツィー　（ジェイムズ・ヘイデン　少年時代　ブライアン・ブルーム）
コックアイ　（ウィリアム・フォーサイス　少年時代　エイドリアン・カラン）

デボラ　（エリザベス・マクガヴァン　少女時代　ジェニファー・コネリー）
ファット・モー　（ラリー・ラップ　少年時代　マイク・モネッティー）

大人にならずに死んでしまったドミニク
気のいいヤリマン　ペギーなども地元の仲間でいい味出しています

２００分を超える長編映画なんで、とにかく観てみてください。あまりストーリーにふれると解釈が微妙な点とかがいろいろ出てくると思いますので…

映画として娯楽作品として、すべての点で一級品な作品であることは保証できます