一般教養ですが、作者が何を言いたいのかさっぱりわかりませんでした。

それもそのはず、終盤で文章が省略されているのです。

昨年までと違い、作者の見解にある程度考察を加えた上で(設問2)、自身の考えを述べるのが今までにないパターンだと思います。

設問2は、分量の指定(設問1:15行、設問2:20行)からしてもう少し書いたはずですが、よく覚えていません。

 

第1 設問1
1 「再配分」の特徴は、資源と富のより公正な配分を求めることである。昔から、資源や富は不公正に一点に集中してきた。例えば、近年、人口や大企業が東京に一極集中しており、地方ではどこでも同じような大型ショッピングモールや全国チェーン店が立ち並ぶ。これらの本店は東京にあり、地方の売り上げが吸い上げられ(いわゆるストロー効果)東京に集中する。そこで地方からは富を再配分する声が上がるのである。
2 「承認」の特徴は、差異を肯定的な取り扱いを求めることである。昔から、差異を持つ者は否定的に取り扱われてきた。例えば、性的マイノリティに属する者たちは、生物学的な性と心の性が異なることがマジョリティとの差異とされ、その差異が否定的に取り扱われ、生物学的な性に属することが求められてきた。性的マイノリティからは、差異を肯定的に取り扱うよう求める声が上がるのである。
第2 設問2
1 筆者の見解の論拠は、「再配分」と「承認」は、もとをたどればかつて社会正義において中心に語られていた「配分」であり、両者は無関係ではないと考えているところにある。そして、社会主義の言説が再配分に対する要求と承認に対する要求に分離し、承認の要求が優勢になりつつある現状に危惧を抱いていると考えられる。
2 私見は、筆者の見解に賛成する。なぜなら、再配分と承認のいずれか一方だけでは社会正義は実現しないからである。例として、アメリカのトランプ大統領に代表される自国優先主義の台頭がある。国際協調主義の発展のもと、自国の利益のみを優先する考え方は後退していた。しかし、共産主義の退場、自由市場イデオロギーの高まりなどにより、そのような考え方が再び勢いを持ち始め、国際社会に対して自国優先主義を承認するよう要求している。自国優先主義が行き過ぎれば、かつての植民地地代のように、資源と富が一部の国に集中するようなことが起こりうる。そこで、資源と富を再配分することが必要になってくるのである。