この記事はアニメ 覇穹 封神演義 第19話「聞仲」のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください
また、漫画「封神演義」全編のネタバレを含む可能性もあります、未見の方はご注意ください
昨日の夜、短時間に普段より多めのアクセスがあったので何かと思ったら「覇穹 封神演義」の記事に対してでして、
「別にこんなブログの記事読んだって分からないものが分かるようにはならないよ」って思ったんですが、裏を返せばそんなに訳の分からない回だったのかと興味が湧いて観てみました
アフィリエイトブログでもあるまいし、感想は義務感で書くものじゃありませんけど、他のアニメ感想が止まってるのも嫌なのでそっちを急ぐためにも今日は放映直後の「覇穹」の感想にします
冒頭
道徳「さっきの疲労が嘘のように、絶好調だ! 一気に片を付けるぞ、楊戩!」
羨ましい体してますね
この回復力は仙人だからと言うより、彼がスポーツマンで、普段から鍛えてるからって気がします
楊戩が見やった後ろに列を組んで飛んでいる、十二仙たちを乗せた黄巾力士
やっぱりなんか楊戩が主人公っぽく作ってある感じがします、このアニメ
楊戩「まったく師叔、貴方にはいつも驚かされます」
このアニメの構成には、私もいつも驚かされます
急に差し込まれる回想シーン
どうやら今殷に攻め込んでいる周軍の準備は太公望たちがして行ったという設定にしたようです
あんないきなりな聞仲の宣戦布告の前にいつそんな時間があったのやら
姫発がちゃんと王になったかどうかすら、ちゃんとアニメでやった記憶がないのですが
太公望「うーむ、わずか3時間で宿営地が完成とは。すっかりわしらは工作が得意になってしまったのう」
わずか1分で展開が訳分からなくなっても、大して驚きもしなくなった私はすっかり気持ちの整理が得意になってしまいました
楊戩「これだけではありません、僕たちが通ったルートに街道を敷いてます。これで食料や物資を馬車で速やかに送ってもらえますね」
「特に食料は不足すると兵士の士気が下がるので重要です。このときのために国に食料の貯えを増やしておいたあなたは、やはり軍師として優れている」
それ軍師と言うか政治家のやることだとも思うんですが…
だから周公旦が出てきてるんでしょうかね
天祥「た、太公望~…」
そこへなにやら見覚えのない展開が
土気色になっている哪吒を抱える天祥
楊戩「待ってください太公望師叔、哪吒は何かの病に侵されているようです」
宝貝人間って病気になるんでしょうか?
あの王天君のダニに感染しなかったからウイルスや細菌ではどうにかならないものだと思ってました
哪吒を運んできた自分も感染してしまった天祥
躊躇いもなく天祥を持ち上げ運ぶ太公望
やはり記憶にありません、こんなシーン
楊戩「あなたはいつだってそうだ、自分を犠牲の身にして仲間を」
「覇穹」はいつだってそうだ、尺を犠牲にして…
展開を犠牲にして…
分かりやすさを犠牲にして…
楊戩「だから、今度こそは、僕たちが」
これ以上、何を犠牲に差し出せばいいんでしょう?
とりあえず、この一時しのぎの時間稼ぎイケメンドアップを犠牲に差し出すところから始めて欲しいのですが
やっと終わった意味不明な冒頭シーン
第19話 「聞仲」
太乙「急げー、急ぐんだ雲中子、早く韋護の修理を」
哪吒「早くしろ」
雲中子「へいへーい」
ここ「俺も『修理』かい」ってツッコミがあったような
こんな修理のされ方する哪吒が病気って絶対おかしいですよね
そして、これは漫画で実に面白かった雲中子の「バイオギシンZ」
雲中子「超生物薬『バイオギシンZ』、これを体に塗れば菌糸が根を張り、傷を治す“かもしれない!”」
あんた絶対、これ、作りたかっただけでしょ
なぜか台詞を読まない韋護
あれ? 梅原裕一郎さん、ひょっとしてこの回収録に居なかったんでしょうか?
こないだの銀英伝特番で初めて顔を知ったんですが、声優さんっていうより、俳優さんみたいなイケメンでしたね
韋護が出るシーンはちゃんと観たかったのになぁ…(実はもう見せ場無いんですよね)
謎のバイザーのアラートで金鰲島の高度が落ちていることを察知する太乙
太乙「いったいこの戦いはどうなってしまうのだろう…?」
いったいどうなってしまうんでしょうねえ?
いっそもう最初からやりなおしたらどうでしょう
場面戻って聞仲と太公望・普賢の対峙
全部やってるときりがないので印象に残ったところだけ切り取っていきます
四不象「ボクは黄巾力士より速いっスから先にご主人と合流できたっスよ」
スープー谷まで行って親父呼んできて、また崑崙から金鰲まで飛んでその後太公望探したって、何気に凄い飛び回ってますよね四不象
大人の証はこのタイミングでパパからもらうんでしたか
趙公明戦で、復活の玉のおかげで覚醒したシーンをカットしてるので順番が訳分からなくなってました
あのおかげで太公望も強くなって打神鞭も強化されて、聞仲と初対面の時よりは力の差が少し埋まってるんですよね
アニメはそれがないので普賢を助けに来たどころか、むしろ飛ぶ魂魄の数を増やしに来ただけに思えます
聞仲「なるほどな、十二仙は王天君のダニから回復したのか。だがそれがどうしたのだ」
「寿命が少し伸びただけのこと、違うか! 太公望!」
実際本人が出ていけば戦力的には全く不足がない聞仲
この戦いの後、蓬莱島まで乗り込んでいって妲己を倒すつもりだったんだから経戦能力もとんでもないです
聞仲の禁鞭を風の壁で防ぐ太公望
聞仲「太公望の風の壁、以前よりキレを増している、器を広げてきたということか」
なんでやねん
冒頭の数か月前のシーンと言い、修行とか戦争の準備なんかしてる時間なんかまったくなかったはずなんですが…
太公望「普賢! Bクイック攻撃で行くぞ!」
「あ、ねえよそんなもん」
ってつい言いたくなりますよね
普賢「Bクイック…、って、修行中に遊びでやってたあれ?」
どうやら本当にプランBがあるようです
普賢「宝貝『禁鞭』の起動パターンをロード、宝貝『打神鞭』と宝貝『太極符印』のコンバイン、オッケー」
たしか漫画で「確立」って誤字ってたんでしたっけねこの場面
もう元素もクソも関係ない能力を発動し始める太極符印
聞仲「…!」
何でそういう現象が起こるのかまるで理解できないまま、とりあえず聞仲に一矢報いることができた打神鞭と太極符印による連携攻撃
太公望「うお、わ、あ、お、わ…」
唐突なギャグ絵柄
種明かし
普賢「どうやらあなたの攻撃の大半は目くらましで、実際に当たるのは3~5発らしいね。つまりその当たる部分を打神鞭の風で方向転換させれば、貴方の攻撃は無効化できる」
アニメ「覇穹」で数少ない褒めるべき点
こういう説明の絵は実に分かりやすいです
太乙を修行に付き合わせて開発したらしいこの防御連携
太公望「これぞ! わしらが開発した『Bクイック攻撃』じゃー!」
普賢「ねえ、やっぱりその変なネーミングはやめようよ(真顔)」
Bクイックって、バレー用語でしたかね?
たしか正面からがAで、脇からのスパイクがBだったような
フジリュー先生のことだから、ファミコン全盛時代に何かのゲームにBボタンを連打する裏技があって、そこからでもつけたのかもしれません
太公望「さて聞仲、そろそろお主の命運も尽きたかのう」
から、次々に集まってくる十二仙
蝉玉「聞太師ごめんね、これも愛のためなの」
覚えている限り、初めて蝉玉がしゃべりました
それにしても、アニメしか観てないと意味不明ですよねこの台詞
てかアニメしか観てないとずっと「誰こいつ」だったでしょう
知りたければ漫画読んでください。なお私はそこまで好きなキャラでもありません
崑崙側が形勢逆転したか、と思わせて聞仲の余裕の表情を見せてからパート区切り
黒麒麟とともに夕日を見つめる聞仲
彼の最期の暗示ですね 黒麒麟の忠誠っぷりはすごく好きです
太公望「楊戩、おぬしいいのか、戦いっぱなしではないか」
楊戩「フッ、なにをおっしゃる、僕がやらなくて、誰が聞仲をやるのですか」
たしかに彼の回復力はおかしいです
一人で崑崙山のバリア役→変化して金鰲島乗り込み→張天君打倒→王天君のダニに感染、そして師の死→回復しないまま金鰲島へ再度乗り込み→金光聖母・姚天君と戦闘→王天君に拉致られて父通天教主と戦闘→一旦崑崙に戻ってまた金鰲島(今ココ)
これは途中のどこで死んでてもおかしくありません
一回息止まりましたよね
楊戩「聞仲! 君には借りがあったね」
申公豹に変化して立ち向かうシーンがなかったため、四聖戦後のシーンのインパクトがどうも薄いです
ちなみに絵だけですが、申公豹がやられている実にレアな場面だったりします(あとは太公望に顔に小さな傷をつけられただけ)
「それを今ここで返そう」の台詞はなく、真の姿をさらす楊戩
当然道徳ビックリです
道徳「楊戩、それはなんだ!? なにに変化を…!?」
楊戩「変化ではありません、半妖態です」
いともあっさり言い放つ真の姿の楊戩
本当にあっさり言うんですね
広成子「楊戩が妖怪!?」
赤精子「知ってたか!?」
その事実に驚きはしても、嫌悪感を見せることはない十二仙
記憶が正しければ漫画から場面が追加されてます
広成子の声が「グランクレスト戦記」のテオと同じ熊谷健太郎さんですね
そう思って聴くと確かに同じに聴こえました
満足げに頷く太公望
それを受け微笑む楊戩
「覇穹」はやたらと楊戩びいきなので、このシーンはだらだらやられると嫌だなあと思ってましたが、漫画と同じくあっさりとしてくれました
むしろ、短いからこそいいんですよねここ
「核融合」がまるで効かなかったことに聞仲にはまだ何か秘めたものがあるのではと訝る普賢
先陣を切って三尖刀で切りかかる楊戩
楊戩「やったか!? 手ごたえはあったけど」
あっ、それ、言ったら絶対敵が無傷で現れる台詞じゃないですか楊戩(真)さん
続いて考えなしに自分の宝貝で攻撃していく十二仙たち
彼らの宝貝、それぞれに凄いはずなのに出番ここ一回こっきりなんですよね
太公望「たわけ! 一気にやったら危ないであろうが!!」
普賢曰く「変な磁場が生じる」ほどの攻撃を聞仲に叩き込み、自分たちまで吹き飛んでます
黄竜たち接近戦組がフラグを建てながら爆炎の中に突っ込んでいくとそこには
黒麒麟「差し出がましい真似をしました、聞仲様」
聞仲「いや、ご苦労だったな、黒麒麟」
描写されてないだけで、普賢の核融合からもこうやって身を守ってたんですよね
ところで、最強の霊獣は申公豹が乗っている黒点虎なんですが、四不象が覚醒したときに「その立場が危うくなるかもしれない」と言われています
霊獣もピンキリなんですが、その最強議論に何故この黒麒麟が入らないのか、漫画版からずっと疑問に思ってました
相変わらず意味不明なタイミングで差し挟まれる回想シーン
本編開始より少し前の時間軸ですね
聞仲「殷は私が守る。そして作り上げなくてはならない、未来永劫民が幸福であり続ける国へと」
ここ、よく見ると右端に朱妃の墓があります
そしてなんだかディストピアめいたことを言っている聞仲
「市民、貴方は幸福ですか?」「はい聞仲様、幸福は義務です」
とかやりたいんでしょうか
聞仲「どうした、もう来ないのか」
黒麒麟に適当なところに下ろされ、第3の目を開き、ドラゴンボール的な雰囲気で気を解放する聞仲
「本気を出すのは数十年ぶりだな」の言葉とともに禁鞭を振るい、突出した黄竜と慈航を守るため太公望の発した風の壁のガードごとぶち抜きました
黄竜・慈航「ぎゃあああああああ!!」
禁鞭をまともに食らい
ぎゃああああああああああああ
容赦なく、ばらっばらになりました
太公望「あ、あ…馬鹿な!」
あまりの光景に驚愕する太公望
そりゃさっきまで元気に生きてた仲間が一瞬で両手両足ぶっ千切れればこうもなるでしょう
元々かなり残酷描写がある作品なんですが、いつもそれ以上に話のおかしさの方に目が行くので「覇穹」では忘れがちでした
聞仲「余力を残したまま戦うのは、死に往く者に失礼だったな。だが、私が本気を出した以上、仙人界は今日、滅亡する」
飛んでいく黄竜と慈航の魂魄をバックに聞仲が言い放ち、Bパート終了
滅亡するも何も、今現在進行形で崑崙山が刺さった金鰲島が落下中なんだからどうせほっといてもどちらもなくなるような
それとも蓬莱にいる妲己も含めて自分以外の仙道皆殺しにするって意味なんでしょうか
Cパート
体を貫かれ、死に往く身で当時の太公望に語っている名もなき老人
老人「悔しいですか? 呂望様、復讐したいですか? おやめなさい、無駄なのですから、全てを変えないといつまでもこんなことがつづ…」
連鎖を断つには社会の作りそのものから変えないといけない
自分の原点を思い出す太公望に、思わぬ未登場のキャラからの横やりが入りました(キャストに居たので、出るのは分かってましたが)
太上老君「どうあがいても結果は同じでしょ。妲己を倒し、仙道のいない人間界を作っても人々が幸せになるとは限らない。必ず王なり皇帝なり、または強大な軍事力を持った大国が現れて支配し、殺し合う」
なんとも胸糞の悪い話ですが、この胸糞の悪さこそが女媧が自分の過去から得たものなのかもしれませんね
随分早くに出てきて未来を見せました太上老君
本格的に出てきてしまうのでしょうか
この方も、広成子役の熊谷健太郎さんと同じく、あるアニメでの主人公一役でしか知らない声優さんでした
「鉄血のオルフェンズ」の主人公、三日月役の河西健吾さんですね
テンションや口調は三日月まんまでしたが、言っていることは正反対な気がします
なるほど、今回は確かに構成的にも訳の分からない回でした
次回 第20話 「星降る時」
なんと19話まで行っても終わらなかった十二仙総がかりでの聞仲戦
このアニメは一体どこへ帰着させたいのか本気で分からなくなってきました
話数的にちょうど聞仲倒して最終回くらいですが、女媧も太上老君もなにもかもを聞仲と戦うためのエッセンスにしてるつもりですか?
元がどんなに高級酒でも、ワインと日本酒とブランデーをデタラメに混ぜて美味しいカクテルが出来上がるわけではないのですよ?
そういうものを呑ませることを、俗に「罰ゲーム」と呼ぶのです
Mit freundlichen Grüßen.

















































