この記事はアニメ 銀河英雄伝説Die Neue These 第6話「イゼルローン攻略[前編]」のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください

また、銀河英雄伝説全編のネタバレを含む可能性もあります、初見の方はお気を付けください

 

さて、やってまいりました銀河英雄伝説Die Neue These 第6話「イゼルローン攻略[前編]」ですが、どう考えても今回が「第十三艦隊誕生」ってタイトルであるべきだったでしょう

 

そして、OPやEDの絵でまさかな…と思っていたことがまさかでした

この、小綺麗な顔した若者がシェーンコップでした

あのちょい悪不良中年(本人は否定してますが)は何処へ行ったんですか

でもこれはこれで、ポケットからウイスキー瓶出して呑みながら皮肉を言うキャラとしては様になるかもしれません

 

冒頭

 

帝国の戦艦と軍服を調達してくれとキャゼルヌにお願いしているヤン

立場が下の人間に無茶振りされて、それでも割と余裕で何とかしてくれそうなのがキャゼルヌというキャラのすごいところです

 

めっちゃ優秀なんですよね実際

 

ヤン「コニャックを一杯奢りますから」

キャゼルヌ「いや駄目だ」

キャゼルヌ「三杯にしてもらおう」

 

断ったと思わせて承諾するキャゼルヌ

ま、「これは今度一緒に呑もう」っていう、彼らの親愛なんでしょうね

 

ちなみに私が好きなコニャックはクルボアジェです

今呑んでいるカミュも同じコニャックですがどうも口当たりが好きになれません。紅茶に入れても少し違う感じがします

 

さておき、先日の憂国サーカス団の件もあり、自分が不在の間、ユリアンに護衛をつけてほしいと頼むヤン

これに対してキャゼルヌが「うちで預かろうか?」ではなく「どこか他の家に」って言ったのは家のことは嫁の許可なく勝手に決められないからなんでしょうかね?(笑)

 

しかし、ユリアンはヤンの家に居ると言い張ったらしく、

 

ユリアン「ヤン少将がお留守の間は、僕が留守司令官として、責任をもってこの家を守ります!」

留守司令官…

ちゃんと帰ってきてくれるからこそ、「留守番」なんですよね…

 

キャゼルヌ「ボチボチ本題に入ろう」

第十三艦隊のメンバー発表です

TOP SECRETって文字に「万が一にもイゼルローン攻略作戦が知れ渡って帝国に対策されないように」って雰囲気がします

 

正味、事前に何か怪しい動きがある、って警戒されてたらアウトな作戦でしたよね

 

で、OPを挟み、第十三艦隊のメンバーがヤンの前に整列してます

そういえば「Binary Star」って「連星」って意味なんですね。2進数ってことで、星が点滅してるイメージの、造語かと思ってました

 

縁の下の力持ち、フィッシャー

十三艦隊の副司令官だったんだって初めて知ったというか、初めて「そうだったんだ」って認識しました

 

そして、なんか原形を留めていないムライ

目元あたりに面影があるかな… って本人ですがな!

髪色と髪型が前作とまるで違い、黒々した立派なおひげまでたくわえています。眼鏡にはフジリュー先生版のおかげか違和感を感じませんでした

 

ファイターと称されたらしいパトリチェフ

大柄ではあっても、前作よりスマートになってる感じがします

原作小説のままのナレでしたがファイターってどこで呼ばれたんでしょ…? あんまり戦ってるイメージがないです

で、ヤンと3次元チェスで互角に戦える人。ヤンもヤンで、ここでその話をしますか…

 

一人ずつ声をかけてくれるヤン

この人についていきたい、と思わせるって仕事ではすごく重要なことですよね

 

ヤン「アスターテではあなたの艦隊運用の手腕に助けられた、我が艦隊は第四、第六艦隊の敗残兵と新兵を集め組まれた艦隊です、だからこそ、確実で綿密な連携が不可欠となる」

フィッシャー「なるほど、それは重責だ」

まさに、「いぶし銀」ですよね、フィッシャーは

 

副司令と幕僚との面通しが終わり、なんか妙に嬉しそうに「お前さんよりよほど優秀な」副官を見つけたとヤンに言うキャゼルヌ

 

この態度は、絶対知ってますね

グリーンヒルから聞いたんでしょうか、もしかしたらフレデリカが自分でキャゼルヌに話したのかも

 

そんなキャゼルヌを訝しんだのか、きょとんとしているヤン

ここで紅茶を飲んでるの、すでにニヤニヤが止まりませんでした

 

フレデリカ「フレデリカ・グリーンヒル中尉です、この度ヤン少将の副官を拝命しました!」

運命の再会

 

フレデリカはまだあどけない感じがします、ヤンが29歳なので22歳ですね

 

こんな大学出たて位の女の子がきて

「あたしふくかん!」

言われてもびっくりしますよね普通

 

ヤンが「優秀な若手の副官を」って言ってる場面がないのでそんな風に観えてしまいます

 

作戦案を見て「成功する」と断言するフレデリカ

エルファシルで成功したから、というヤンからしたら超理論で自信満々なフレデリカがとうとうネタばらしします

 

フレデリカ「でも、あのとき提督はひとりの女の子に、絶対的な信頼を植え付けることに成功なさいました」

ヤンに会いたい一心で軍に入ったんでしょうねえ

「親の七光り」とか言われてもものともせず、努力、才能両方をもって前に進み、ヤンに再会する日を待ち望んでたんでしょう

 

個人的な意見を言えば、あんな可愛い子が親切にしてくれて、忘れる方も忘れる方です 脳みそがミルク粥になってたんでしょうか

 

フレデリカ「とっくに忘れておいででしょうね、私が差し出したコーヒーを飲んで、命が助かった後で、なんと言ったかも」

ヤン「なんといった?」

フレデリカ「『助かったよ、でもコーヒーは嫌いだから紅茶にしてくれた方がよかった』」

ヤン「そんな失礼なことを言ったかな」

フレデリカ「ええ、おっしゃいました」

もうこの場面見てる間、ニマニマしっぱなしでした

 

この二人の関係、よすぎです

フレデリカ、ヤンがまるで変わってなくて、嬉しかったでしょうね

逆算すると、21歳から29歳になったわけで、もう少しくらいふけててもよさそうなもんですが

 

前作の榊原涼子さんから遠藤綾さんになっても、そこまで違和感は感じませんでした

女の子女の子したまま、頭は良さそうな女性って感じです

 

もう少し言えば、「今のアニメ」風になったかな、と

 

ビュコック「お前たちは大樹の苗木を見て、それが高くないと笑う愚を犯しているのかもしれんのだぞ」

十三艦隊のメンバーと、その人事をしたシトレを笑い飛ばしている軍人に、静かに言い放つビュコック、初登場です

 

ラインハルトが「猫と間違われる虎の子」なら、ヤンは「大樹の苗」

全く違う場所でなのに、ロイエンタールと似たようなことを言っているビュコックじいさん

彼は割とまんまだと思いましたね

 

そして、ごく一部の者しか知らなかったヤンのイゼルローン攻略作戦を聞いたキャゼルヌは「そんな死にに行くような作戦誰がやるんだ」と訊ね、ヤンには心当たりがあるとのこと

 

フレデリカ「薔薇の騎士、ローゼンリッター連隊。帝国からの亡命者で結成された陸戦部隊で、作戦能力は同盟でも屈指と評されています」

この時点で、「あー、やっぱりOPの彼がシェーンコップだったんだ」って気付きました

 

フレデリカ「その第十三代隊長が『ワルター・フォン・シェーンコップ大佐』です」

不敵な表情はかなりシェーンコップなんですが、いかんせん、線が細すぎるというか、「カッコいい」の方向性が違うような気がしました

 

そんな話をしながら、おそらく初めてヤンに淹れてあげたフレデリカの紅茶

歴代の隊長は12人中6人、つまり半分裏切ってきた

その7人目になるかもしれないという噂があるとのこと

 

改めて観たら、よく解体されませんでしたよね薔薇の騎士

裏切るたびに再編成してたんでしょうか

帝国からの亡命者ってそんなにたくさんいるんでしょうか

 

ヤン「根拠は?」

フレデリカ「『13』、という数字が不吉だそうです」

「十三番目だから不吉」というこの俗説は私たちの時代にもありますが、「銀英伝」での世界では人類史上最悪の核戦争「十三日戦争」とかもあってさらに根深くなっちゃったようです

ヤンの艦隊も十三艦隊なんだから以後は同盟で「13」が幸運の数字にされそう

 

私的には「14」の方が不吉な数字だと思います

ゲームブックはドラクエならやったことがあります

 

それは横へ置いといて、いわく付きのローゼンリッター連隊詰所(?)

 

なんか楽しそうなバーチャルサバゲーで訓練してたり

なにこれやってみたい

 

関節決めとか、やたらと原始的な訓練をしてたりするローゼンリッター

斧で戦うのがメインだったような…

基礎体力作りもやってますし、最悪徒手空拳でなんとかする訓練もしてるみたいですね

 

今週の十割

フレデリカさん、セクハラしてきた連隊隊員をいきなり背負い投げして関節決めました

なんぼなんでも強すぎでしょうフレデリカさん

なんだこの文武両道娘

 

しかも、飽き足らず追撃で手刀まで食らわせようとするフレデリカさん

 

…を止めた、シェーンコップ

さすがに筋肉モリモリマッチョマンではあるようです

 

どうしても前のアニメのイメージから離れすぎた気がしますが、小説を読み返すと「洗練られた容姿を持つ30代前半の男で、同性からは『きざな男』と思われることが多い」「とがりぎみのあご」だそうで、それをまんまアニメキャラにするとこんな感じなのかもしれません

 

そう、「キザ」

完全に私が抱いた印象そのままでした

そして、そのキャラを受け入れたらこの三木眞一郎さんのキザな声も自然に思えてきました

 

シェーンコップ以外の名前ありローゼンリッターの二人

リンツみたいな外見のキャラが元々私がシェーンコップに持ってたイメージでした

たしか前作だと最終回直前で死にかけたところを間一髪生き延びるんでしたっけね

 

ブルームハルトは、パトリチェフともう一人、「ヤンと3次元チェスで互角に戦える人」…でしたか、そんな印象しか無くて申し訳ない

 

作戦を聞き、ヤンに問うシェーンコップ

 

シェーンコップ「ただ、私が噂通り七人目の裏切り者になったら、ことはすべて水泡に帰します。そうなったらどうします?」

 

ヤン「こまる」

ここはなんかもう少しこう、「それは困るよ君」みたいな怒ってる感じでいうイメージだったんですが

文字通り、「どうする?」→「“困り”ます」って言い方でしたね

 

もしかして、前作アニメを一切意識せず小説に余計な要素を加えずまーんまアニメ化してるのが「DNT」なのかもしれません

 

ここからも名言オンパレードが続きますが、特に印象に残った、というか残ってしまった場面

 

ヤン「イゼルローンを我が軍が占領すれば帝国軍はほぼ唯一の進行のルートを断たれる。同盟の方から逆侵攻なんて馬鹿な真似をしない限り、両軍は衝突したくともできなくなる」

・・・・・・

ヤンは同盟の首脳陣のアホさ加減を見誤っていました

 

なんか色んな意味で泣きたくなってきました

 

ただ、自分の国の首脳陣がどこまでのアホか読めなかった、なんて世界のどこにもある話なんでしょうね…

私、去年の衆議院選挙は引っ越し直後で、投票権がある県が自宅から500㎞離れてる状況だったので行けませんでした

次は今住んでる自治体でちゃんと行きます

 

イゼルローンさえ攻略すれば一時的とはいえ戦争のない時代を作れる、と語るヤンにシェーンコップは

 

シェーンコップ「しかし、その平和が恒久的なものになりえますかな」

そう、平和

人が殺し合うのが当たり前ではない事、それが“平和”

 

日本は大した国です

 

私は別に憲法9条の狂信者ではありません

ただ、戦争で死ななくてもいい国に生まれついたことは本当に良かったと思ってます

たとえバブルがはじけて、日本が経済的に負け行く時代に人生のメインを過ごしたとしても、戦争で死ぬなんて嫌です

 

ヤン「恒久平和なんて人類の歴史上一度もなかった。だからそんなもの望みはしない。だが、何十年かの平和で豊かな時代は存在できた。我々が次の世代に何か託さないといけないならやはり平和が一番だ」

極論すれば、結局自分が可愛いのです

 

でも、それの何が悪い

「死にたくない」って思って何が悪いのですか

このあたりに私がヤンを尊敬する部分があります

 

議論は尽きない話でしょうけどね

ヤンの言うように、豊かな時代に何かを残しておかないと

「この戦いが終わったら…」って言ったら死ぬなら、戦っていないときに何か残しておかないと

 

ヤン「そして、前の世代から手渡された平和を維持するのは、“次の世代”の責任だ」

“次の世代”って聞いてフレデリカが目を伏せたのは、自分がヤンより若いからでしょうか

それとも、その次の世代を“作る”ための話をほんの一瞬考えてしまって動揺したんでしょうか

 

まだ片思いですものね

普通に考えたらヤンは他の誰かと結婚しちゃうでしょう

 

そんな「一時的な平和」の価値を語るヤン

しかしシェーンコップは実に辛辣な言葉を返します

 

シェーンコップ「失礼ながら、あなたは余程の正直者か、ルドルフ大帝以来の詭弁家ですな」

この言葉を受けて、ヤンが苦笑してちゃいかんでしょ!

 

ごめんなさい、「ディ・ノイエ・テーゼ」に対して前のアニメと比べて悪いことは書かないようにしてきましたが…

ヤンはルドルフ呼ばわりなんてされたら、さすがに前作よろしく睨みつける、くらいの男気がないと

 

人には絶対に触れてはならない逆鱗ってものがあって、そこにあえて触れるようなことをシェーンコップは言ってるわけです

ここのヤンの表情については小説版に言及がありません、シェーンコップがニヤリとしたとだけあります

 

うーん、ちょっとここだけはまじでマイナスです

 

ムライ「もし失敗したら?」

ヤン「尻尾を巻いて逃げだすさ」

こういう軽さはイメージ通りなんですけどね

 

実にヤンです

 

失敗したら祖国へ戻るだけだと哄笑するシェーンコップ

笑えない冗談に閉口する面々

 

なんというかかなり三木版シェーンコップって感じです

“ノイエ”オーベルシュタインに対して、“ニュー”? いや“ノイエ”でいいんでしょうか? とにかく新しいシェーンコップ像ですが、心配していたよりシェーンコップは悪くはありません

 

そしてヒューペリオンキター!

キターとは言いましたが、戦艦に関しては全体的に帝国軍の方がカッコいいですよね

 

「DNT」で、やっとなされたイゼルローン回廊および要塞の説明

表面はやはり青黒いようです

 

後にポプランから「虚空の女王」「お前ほど良い女はいなかった」と評されてたイゼルローンの外見イメージからは大分変わってしまいました

なんというかこう、不気味で禍々しい雰囲気になりました

 

「イゼルローン周辺は赤色巨星が密集している」という感じの小説の地の文からこんな感じにしたのだろうな、と推測しています

 

で、なんと要塞主砲の「雷神の槌(トゥールハンマー)」の説明は映像だけでまだなし

戦場に一発撃つと戦艦が千隻消滅するそうです

 

2話ぶりに出番が来た帝国側

 

要塞司令官シュトックハウゼン大将と艦隊司令官ゼークト大将

ゼークトという名前は

「有能な怠け者は指揮官に、有能な働き者は参謀に、無能な怠け者は伝令に、無能な働き者は銃殺に」

で有名な名前ですよね(実際は違うそうですが)

 

「銀英伝」のキャラの名前は田中芳樹先生が読んだ歴史の本に出てくる人名からそのままつけたものが多いらしいので、由来ではないと思ってたんですが、どちらもファーストネームが「ハンス」ですね

 

長年の勘違いを正された気分です

多分、あのセリフでネタにされてる歴史上のゼークトが元ネタです

 

十三艦隊が接近し、通信攪乱を仕掛けられているイゼルローン要塞

出撃するかどうかで揉めるシュトックハウゼンとゼークト

出撃する気まんまんの上官ゼークトをちらりと見るオーベルシュタインお久しぶり

別に軽蔑する様子もなく無表情です、軽蔑はしてるんでしょうけど

 

この「要塞から出るかどうかで悩む」場面はなんかニヤニヤしてしまいます

 

そこへ、「諜報活動してたけど、同盟軍に攻撃されている、助けてくれ」という怪しげな通信が入り、オーベルシュタインだけがこれを罠だと看破します

 

オーベルシュタイン「これは罠だと思われます」

3話で出てきた時と比べて、かなり無機質なオーベルシュタインに戻ってる感じがしました

 

何故罠だと分かったかは、「自分ならが同盟軍ならどうするか」を考えてみたんでしょうかね?

彼は敵の不信の心理を突く搦め手が大好きですし

 

オーベルシュタインの「粉バナナ」を聞き入れず、のこのこ出撃しちゃうゼークト

 

シェーンコップ「艦長の『フォン・ラーケン少佐』です。司令官閣下に至急お目通り願いたい」

そして、イゼルローンのモニターに映る“フォン・ラーケン少佐”

 

ここは流暢に帝国公用語(要するにドイツ語)を使っているんですが、さすがにそこまで描写できませんよね

 

ちなみにフジリュー先生版は体に破損した戦艦の残骸みたいなものをブッ刺して信用されようとしてました

前のアニメだとヒゲ付けて生命維持装置みたいなカプセルベッドに入ってました

 

正直私はこの作戦、帝国軍が余程低能でないと通じないと思うんですが、ディ・ノイエ・テーゼでは小説まんまなんでしょうかね

 

と、攻略そのものは後編へ続く、です

 

次回 第七話イゼルローン攻略[後編]

これで[中編]とか予告が出たらどうしようかと思ってました

 

できるだけ小説からの改変がないように作ってある感じがしましたが、フレデリカさんの柔道技とか、ちょっと違うところも観れました

 

フィッシャーたちの出番をちゃんと作ってくれたのは嬉しいです

でも、「DNT」から「銀英伝」観てる人は「なかなか話進まないなあ」と思ってそうな気もします

 

さて、「魔術師ヤン」誕生はどういう風にしてくれますことやら

 

Fortsetzung folgt