この記事はアニメ 銀河英雄伝説Die Neue These 第4話「不敗の魔術師」のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください

また、銀河英雄伝説全編のネタバレを含む可能性もあります、初見の方はお気を付けください

 

旅行から帰ったらすぐにAbemaで見て感想書こうと思ってたんですが思ったより疲れてしまって結局この時刻になりました

 

いざ見始めたらなんか一瞬で時間が過ぎて、「えっ、ここで終わり?」ってなったんですけどね

 

さておき、「銀河英雄伝説Die Neue These」第4話の感想行きますよ

ヤンのバックボーンが描かれるってことで、この回も私がめちゃくちゃ楽しみにしてた回です

 

第4話「不敗の魔術師」

 

冒頭

 

なんとショタヤンが登場しました

 

今も昔も変わらず本に夢中のようです

 

バスケットボールとかバットとかラケットとかのスポーツ用品に一切興味を示さず入れてる箱を背もたれにしてるだけなのが実にヤンの幼少期らしいです

 

そして、本の上のマトリョーシカはなんですか

 

幼いヤンは子供なりの疑問を口に出します

 

ヤン「ねえ、ルドルフってそんなに悪い奴だったの?」

タイロン「また、歴史の本を読んでいるのか」

ヤン「そんな悪い奴にどうしてみんな従ったのかな?」

 

いくつくらいか分かりませんが、こんな疑問を考える時点でたしかにちょっと変わった子だと思います

だいたい、親が言うことを正しいと信じ込みますからね

 

その親がしっかり(してないところもあったのですが、そこは描かれませんでした)、このときヤンに教えてくれたおかげで彼はその明晰な芽を摘まれずに済んだのかもしれません

 

タイロン「それはな、民衆が楽をしたがったからさ」

今回限りの登場でしょうが、ヤンの父役で田中秀幸さんとかまたすごい大御所が出てこられました、そうそう「銀河声優伝説」は覆りませんか

 

そして彼の言葉は身につまされる話です

 

私も、生まれながらにして選挙権を持っている素晴らしい国に生まれついたのに、仕事の忙しさのせいにして、何度その権利を放棄したことか

若いみなさん、選挙には行きましょう

 

16歳まで交易商である父の宇宙船の中で育ったというヤンは、士官学校に入り惑星上で過ごすようになってからも相変わらず歴史の本ばかり読む生活を続けています

この辺は父の財産がほとんど贋作だったり、色々すったもんだがあって軍に入る道を選ばざるを得なくなったのですが、話をややこしくしないためか、説明がなかったですね

 

こんなイケメンが軍服で休日に図書館に入り浸ってたらたしかに変わり者でしょう

 

そういえば、ヤンもラインハルトやキルヒアイスと同じく声変わりしましたが、ヤン役の鈴村健一さんもかなり前作のヤンを意識して演じてらっしゃるような感じがします

 

ジェシカ「あなたもしかして『手ぶらのヤン』?」

聞こえてきたバイオリンの音色で美女と知り合ったヤン

 

なんか聞いたことのないヤンの二つ名が出てきました

「ごくつぶしのヤン」「無駄飯食らいのヤン」とかは見たことあったんですが、手ブラ、「手ぶらのヤン」ってのは初めて見ました

どっかの作品であったんでしょうか

 

なんで自分のそんな不名誉なあだ名が初対面の女性に知れているのかと訝るヤンですが、この時点ですでに友人だったジャン・ピエール・ラップの幼馴染だそうです

幼馴染って話は初めて聞きました

 

ジャン「ヤン! なんだ、珍しい組み合わせじゃないか」

後に、第6艦隊の司令官ムーアの副官として無念の戦死を遂げてしまうジャン

個人的には、彼がもう少し長生きしてくれていたらヤンの歴史も変わっていたような気がします

 

10年位前でしょうか?

外見的にはヤンよりも年齢でだいぶ変わってますね

 

ここでやたらとポップな音楽が流れてタイトルコールです

 

幼い頃、父から語られた「なぜ昔の人はルドルフを皇帝になんかしちゃったの?」という疑問への返答をジャンとジェシカに聞かせるヤン

ヤン「『民衆が楽をしたがったからだ』と。『自分たちの努力で問題を解決せず、どこかから超人なり聖者が現れて全部ひとりでしょい込んでくれるのを待っていたからだ。そこをルドルフに付け込まれた』

『いいか、覚えておくんだ、独裁者は出現させる側により多くの責任がある。積極的に支持しなくても、黙って見ていれば同罪だ』」

 

この内容、銀英伝的にはすごく重要ですよね

 

民が、自分たちが楽をしたい、責任を取りたくないがために偉大な支配者を求めてしまう

人によっては「タクティクスオウガ」というゲームを思い出すでしょう

 

私は本当に能力の高い者が民を支配してうまく回るのであれば、それはそれでひとついいのかもしれない、と思いますけどね

でもヤンは「それじゃいかん。自分たちの責任は自分たちが取るべきだ」と思ってるわけで

 

それが後に出てくる最良の独裁政治と最悪の民主政治の比較の話なんでしょう

で、私のこのことについての見解は、“答えが出る前に人類は滅ぶ”と思っています

 

さておき、続いてしまった人類の架空の歴史についての話を観ていきましょう

 

ヤンが士官学校に在籍していた頃の首席、マルコム・ワイドボーン

割とイケメンに描いてもらってます

自信に満ち溢れた顔立ちとでもいうのでしょうか

 

ヤンとの戦略シミュレーションで、首席であるにもかかわらずワイドボーンは別動隊に補給部隊を叩かれ敗北するわけですが

 

なにこのゲーム面白そう、やってみたい

このシーンはあまりにあっさりしすぎてましたかね

 

ワイドボーンも、前作アニメだとヤンのやり方に納得がいかず文句を言ったり、藤崎先生版だと冷静に理由を分析してシトレに訊いたり、作品によって色んなキャラとして描かれるのですが、短い出番でした

 

そしてこの時点からヤンの素質を認めていたシトレ校長

彼の外見はイメージ通りでした

腐敗した同盟軍の中では比較的まともな人として登場します

 

ただ、小説版からすれば、ヤンから見て、どこか老獪な、策士めいた部分があると警戒もしていたような節もあります

 

そして、割と前作アニメから外見イメージをガラっと変えられて登場のアレックス・キャゼルヌ先輩

もうちょっと美男子な印象を持ってましたが、藤崎先生版同様眼鏡をかけて、相変わらずヤンの悪友というポジションです

 

小説版のキャラ紹介でも「毒舌家」と書かれてるように基本的に憎まれ口ばっかり叩いてます

ただ、そういう態度とるのも心を許した相手にだけなんだろうなぁ、というのも読み取れる、不思議なキャラです

 

たしか、藤崎先生版の漫画感想で私が「銀英伝で一番人間臭い人物」だと思っているキャラだと書いたと思いますが、その辺は「ディ・ノイエ・テーゼ」では彼の家族が出てきてからですかね

もう、オルタンスさんとか今から楽しみで仕方ありません

 

「軍人にならないなら学費を払え」と、ヤンの進路抗議を突っぱねた後

 

キャゼルヌ「たまにはチェスの相手でもしに来い」

ヤン「はい、光栄です」

昔「ヤンってチェスとか将棋とかめっちゃ強そう」って銀英伝好きの友人に言ったら爆笑された思い出があります。それ位弱いらしいです

 

キャゼルヌのこの台詞も後輩に対する親しみなのか、「また負けに来い」といういけずなのか、割と微妙なところです

 

ジェシカから「過去ではなく未来を見つめていたい」と言われるオリジナルシーンが入り、

まあ、このあたりも後の展開あればこその伏線ですよね

 

ところで、ジェシカってあまり好意的に受け止める人って少ないんですが、なぜでしょうね

正直、私も「銀英伝」ではあまり好きなキャラではありません

 

卒業にあたり、ジャンはジェシカに告白したようです

返事は「軍人の恋人にはなりたくない」とのことで、ひどい振り方もあったもんです

 

ところで、この桜の花が咲き乱れているのは、植林とか品種改良で桜を同盟の惑星に根付かせた人が歴史上に居たんでしょうかね?

 

そして、2話で出てきた、ジャンが第6艦隊の私室に飾っていた3人の写真がこのタイミングで撮影されます

なんとなく、この時点でジャンとジェシカは恋人なんだと思ってました

ヤンがジェシカをどう思っているのか

ジェシカの方はヤンをどう思っているのか

 

複雑な人間模様がある気がします

ただ、漠然と、ヤンは恋愛とかそういう感情に縁がない人物として描かれてる感じがしました

 

実際にどうなるかは、もう少しストーリーを観進めましょう

惑星エル・ファシル

ヤンの軍人としての赴任先にして、ヤン・ウェンリーの名を大きく世に広めることになる星

そしてこの時はまだ少女だった、ある女性の運命を大きく変える星

 

私、実はこのエル・ファシルって星が同盟でどういう立ち位置なのか昔からよくわからないんですよね

 

とにかく、このときは帝国が攻めてきて、「リンチ」っていうお世辞にもいい感じのしない名前の同盟軍の少将が失敗したせいで300万人もの民間人が危機に瀕しています

 

当然「いきなり問答無用で殺されてたまるか」ってエル・ファシルの民衆は軍部へ殺到

一つの惑星に300万人が住んでるって、今の地球に人が多すぎるせいで少なく感じるんですかね

それとも地球に比べて居住に適した環境が少ない星なのかもしれません

もっとも、地球という星に最適な人口は20億人位なんだそうですけど

 

民衆「なんだお前は! 早く責任者を出せ!」

ヤン「私がその、責任者に任命されまして」

まあ、そりゃこんな軍人らしくない見た目の、しかも若造が出てきても「責任者」には見えませんわなぁ…

上官であるリンチに意見したせいで戦艦から降ろされ、民衆への対応の責任者にされてしまったヤン

 

ダメ企業でよくある「とりあえずこいつ責任者」みたいに全部押し付けてなんか問題が起きて文句言ってきた人に、「あれ」って言ってその責任押し付けた人を指さす、みたいもんですかね

で、しばらくするとその責任者は辞表出すか入院しちゃって、またすぐに代わりを立てるんです

 

そりゃもう、ひどい状況です

しかし、ここからがヤンの本領発揮です

 

正直、この「エル・ファシルの奇跡」の場面だけ観たくてこの記事開いた人多いんじゃないでしょうか

ここからですよ

 

責任を全部押し付けられて、休む間もなく対応を続けて、ゆっくり食事すらとれないヤンは、食べながら喋ったせいかサンドイッチを喉に詰まらせます

 

オペレータ「シャトルの点検、整備。おおむね完了しました」

ヤン「りょうかい、うっ、う、う」

 

フレデリカ「どうぞ」

赤いカチューシャをした可愛い女の子が紙コップに入った飲み物を持ってきてくれます

頬を染めてるところからして、カッコいいお兄さんだと思って見ていたけど、忙しそうだし、と声をかけるタイミングを見計らってたんでしょうか

 

ヤン「ありがとう、ぁ助かったよ…。でもコーヒーは嫌いだから、紅茶にしてくれた方がよかった

この言い様ですよこの男

 

フレデリカ「…! むー」

はい可愛い

せっかく持ってきてあげたのにそんなこと言われて頬を膨らせてます

でもこの台詞がなければ後に続かなかったかもしれませんね

作品によって、お礼は言ったり言わなかったりしますが、「ディ・ノイエ・テーゼ」では言いましたね

 

ヤン「さあ、出航だよ」

慌ただしく立ち去ってしまうヤン、よく見るとサンドイッチ一切れ残してます

本当に忙しい中で、軽いノリのこの台詞

 

このやり取りで、少女の心には一生枯れることのない恋の花の種が芽吹いたのでした

この二人が最終的にどうなるか、もちろん私は知っているわけですが

 

フレデリカの恋の行方は果たしてハッピーエンドなのか、あるいはバッドエンドというべきなのか、それはもう彼女の心の中にしかなく、そしてメトロノームのように揺れ続けたでしょう

 

このシーンを見た今だけはその結末を忘れて、心を温めたい気分です

 

自分たちを見捨てたリンチを囮に使い、無事にエル・ファシルから脱出した300万人の命

 

ヤン「さあ、行きましょう」

名声だとか、祖国の誇りだとか、そういうものより、あのときにコーヒーを持ってきてくれた女の子を含めた、多くの命の方がよっぽど大事

 

それがヤン・ウェンリーというキャラなんですよね

 

「コーヒーの礼は言わない方がヤンっぽい」、「ヤンがイケメン過ぎてモテて当然に見える」、とか色々な印象はあるでしょうが

 

この場面、個人的に、今までのどの「銀英伝」よりも良かったと感じてしまいました

想像してたより幼く描かれたフレデリカの再登場が楽しみです

 

場面はかなり作中現在に近くなり

 

戦死もしてないのに2階級特進という待遇をもって迎えられたヤンはジャンと再会しています

なんか階級の昇進についてはやたらときっちり説明しますよね、「ディ・ノイエ・テーゼ」

 

ヤン「英雄なんかであるもんか」

この台詞はこれ以後も、ずっとヤンの自己評価になっていきます

 

ヤン「俺はただ、歴史から教わっただけなんだ」

ヤンが自分のことを「俺」って言った!?

基本「私」で、砕けたとしても「僕」あたりだと思ってました

 

そして、歴史を学ぶことが未来を視ることだと語ります

口調といい、このやり取りはすごく印象に残りました

 

キャゼルヌ「ヤン・ウェンリー士官候補生!」

ヤン「キャゼルヌ少将!」

佐官に昇進したおかげか一軒家を軍から借りて住むことになったヤン

 

ご近所になったキャゼルヌからのお土産、おそらくブランデー

引っ越しの荷物整理もそこそこに一緒に呑むのが実に彼ららしいと思いました

 

キャゼルヌ「しかし贅沢だな、うちには娘が二人もいるっていうのに大して変わらんじゃないか」

ヤン「広すぎますよ」

そういえば、キャゼルヌの娘って次女がずっと名無しなんですよね

長女には「シャルロット・フィリス」ってミドルネームまであるのに

 

ジョジョ3部のアンみたく、「ディ・ノイエ・テーゼ」で数十年の時を経て名前がついたりはしないんでしょうか

 

「トラバース法」が制定されたのでキャゼルヌから養子や弟子を取るように勧められるヤン

 

キャゼルヌも独身者への嫉妬なのか嫌がらせのように言ってますが、後にヤンはこのことを「キャゼルヌ先輩が自分にしてくれた唯一のいい事」と語っています

 

そういえば、「ディ・ノイエ・テーゼ」でヤンがキャゼルヌを「先輩」と呼ばないのはなんでなんでしょうかね?

 

キャゼルヌ「いや…お前の場合、弟子に教えられることの方が多いかもしれないが」

相変わらずヤンには憎まれ口ばっかり言うキャゼルヌ

 

休日、家で強い奥さんと娘ふたりにやり込められてばかりだからヤンの家に逃げてきたんじゃ、と思うのは私だけでしょうか?

 

 

荷物の片付けもそこそこにジャンと連絡を取るヤン

 

小型の発光装置からモニター画面が光で出てくるのでこのスカイプもどきを使うのにも場所を取らなくて便利そうですよね

 

ジャン「ジェシカと二人でよく話したんだ。戻ってきたら、正式に婚約する」

死んでから建てられるフラグ

 

この台詞を聞いた後も微笑んでいたことから、ヤンはそこまでジェシカに恋愛感情は抱いてなかったのですかね

 

そして、初登場時のラインハルトと同じく白い息を吐きながら、ユリアン初登場

まさかのここで第4話終了

梶裕貴さんボイスになったと聞いているユリアン、まさかの台詞なし

 

絵としては、EDの絵見てもっとショタショタした感じになってるのかと思ってました

 

第4話、今回はめっちゃ短く感じました

 

次回 第5話「第十三艦隊誕生」

これはもう1話ヤンを主人公にした同盟側の話が続くのでしょうか

ということはもう、すぐにフレデリカも出ますね

シェーンコップたち、ローゼンリッターも出てきてくれそうです

 

See you next episode!